ぜりーとゼラチン工場

限界大学生の思考掃き溜め

振り返って、前を向く

 さてさてお久しぶりですぜりーです。最近ぜりーという名前を使ってなさすぎて今若干の違和感を覚えました(Twitterの名前すら「作業」になっている)。

 最近は特に忙しいわけでもなかったのですが(何なら前期より全然時間割に余裕はあったはず)、ネタ切れなのか単にやる気がないのかで作業が進まず。安心安全のぜりークオリティ。更新を待ち望んでいた方がいらっしゃったなら申し訳ない。こんな社不に期待をするな。

 というわけで前回の更新から二か月以上経ち、流石に年内にもう一つ出したいなと思っていたら大晦日。せっかくなので今年一年の振り返りをしていこうと思います。

 まずは1~3月の受験期真っ只中。高校の某職員室前の自習スペースで寒さに震えながらセンターや二次の過去問を解いていたことを思い出しました。そのときいつも膝にかけていた水色とグレーのマフラーは東京に持って行って今でもお気に入りです。相棒。センター試験の日のお弁当かなんかで母親からの激励を感じてほっこりした記憶があるのに内容を忘れました、高校受験の日のお弁当にリラックマのかわいい海苔がついてたことはちゃんと覚えてるのに……でもその日に貰った学業お守りは大切に今でもリュックの内ポケットに入れています。あれ?貰ったのセンターの日だっけ二次の日だっけ……(最悪)

 わたしの大学受験は割と安全受験で、あまり受験期に追い詰められたりはしていなかったけど、必死で受験勉強して合格して泣きながら喜んでる同級生とか一生懸命勉強したのに合格できなくてコンプレックスを抱えてる大学のクラスメイト(わたしの大学は前期落ちの受け皿大学)とか見てると、自分は何かに命をかけて全力でやったことってろくにないんじゃないかなあと思って少し虚しくなります。自分は「楽しめる範囲で、頑張りすぎない」をモットーに生きているところはあって、これを生きるのが上手と取るか甘えと取るかはともかく、何かに必死に取り組まないと成長できないことってあるよなあと思っています。どうするかね。ところで安全受験とは言ったもののわたしの受けた大学は二次がアホほど難化してこれワンチャン落ちたなと思って割とガッツリ病んでました。泣きながら予備校調べたりね。杞憂だったけど。個人的に面白かったのが、そんな何もろくに手につかない精神状態で唯一辛いことを忘れてできたのが「youtubeの爆食動画を見る」だったことで、結局食事シーンって人間の生命活動に一番近くて一番刺激が少ないんだろうなあと新しい発見をしました。爆食動画、病んだときにオススメです。笑える系youtuberだと尚良し。わたしは肉チョモをずっと見てました。

 さて大学には第一志望に無事合格し上京した4月。ここまでで既に1000文字超えてるけど大丈夫そ?4~6月あたりは慣れない一人暮らしと想像以上にキツすぎる大学生活とホームシックとで精神やべえ~~~大学やっていけねえ~~~になっていた時期もありました。でもこの時期は周りの同級生みんな大学やめたいって言ってた。これが化学科か……それでも一人暮らしだからこそできることは楽しみまくっていました。深夜徘徊とかバカの食事とか。

 あと忘れちゃいけないのがこのブログも4?5月あたりに始めましたね(今調べたら4月26日でした)。自己満で始めたものでしたが、意外と色んな人が楽しく読んでくれているみたいでびっくりです、本当にありがとうございます。特にマシュマロが本当に本当に励みになっていました。これからもよろしくな! というか久しぶりに初期の記事を読み返したのですが、バチバチに暗くて笑っちゃった。『Instagramは「深淵」か』、ブログの中でもすごく気に入ってたはずなのに何だこれ誰だよこの拗らせ陰キャ……最悪だな…… こうすると自分の考え方の移り変わりも振り返れるからとても良いかもしれない、この先も長く続けていきたいですね。

 そして夏、夏、夏!!!今年の夏は人生で一番と言えるほど濃い夏でした。ブログの記事にした出来事もたくさんあるので詳しくはそちらをチェッキー!してほしいのですが、8月頭の都会トム映画とチャレ友との感動の出会い、そこから一週間後くらいの夢だった推しのライブ参戦などなど。たくさんの”初めて”を経験してたくさんの夢を叶えた夏でした。あとこの時期から労働を始め、その無敵感からお金の使い方が奔放になっていきます。昔から散財癖があって貯金が苦手なことは自覚していたのですが、大学生になっても全く成長していませんでした。推しのために、働くんだよな…… あと夏休み最後の9月末には推しのアルバム「ゆめをきかせて」が発売されて、これが本当に本当に本当に、””良””だったんですよね……曲はもちろんコンセプト自体もすごく良くて永遠に聴いてた。マジで良いのでyoutubeに上がってるMVだけでも観てくれ。

 10月から12月にかけてはもう本当に最近って感じで、10月なんてもうほぼ二か月経ってるのかと今気づいてびっくりしています。後期からは大学の登校制限も緩くなって他クラス他学科にも友達が更に増えました。わたしは入学前はこんなに友達に恵まれるとは夢にも思っていなかったので(どうせ端っこで陰キャになるんだろうなと思っていた)、予想以上に大学デビュー(?)できて嬉しいです。自分の人見知りが治る日が来るなんて思っていなかった。標準的なコミュ力のある理系大学生がいっちゃん話しやすい。春の初めて丸一日登校する日に近くにいた女の子グループにお昼一緒にどうですかって話しかけた自分は流石に褒めてあげたい。大学は人脈ゲーだし授業で嫌でもコミュニケーション取らないといけない場面があるから、結局人間追い詰められると何とかなるもんですね。今年一年の学び。あと単純に大学の人間がみんな良い人すぎる。ここに来てよかったなあと思えるのはとても幸せなことです。一期一会という言葉の意味を実感した一年だったかもしれない。

 そしてなんとなんと年末、数時間後に一大イベントがあって、なんとわたしが6年?7年?全力で応援していた推しが紅白に初出場するんですね、本当に本当におめでとう。出場が発表されたあとに推しが「色々叩かれたりもして応援するのが大変だったこともあっただろうけど、今、ファンのみんなが応援してきてよかったって思える存在になれたかな」って言ったのを聞いたときは流石に涙出ちゃいましたね。確かに色々あったけど、今までたくさんの思い出をくれてここまで大きくなって大舞台に立てるようになった推しは本当に誇りだしずっと応援してきてオタクは幸せです。推しててよかったって思える瞬間がオタクにとって最高の瞬間なんだよ。本当にありがとう。こちらもめちゃくちゃ緊張しますが子の学芸会を見守る親の気持ちでテレビの前で全力で応援したいと思います。がんばれ。

 

 そんなこんなで2021年はやっぱり環境が大きく変わったのもあって人生の中で一番と言ってもいいくらい濃い一年でした。今年で学んだことはきっと来年の自分にも繋がっていくから、今までの自分を大切にしつつまた新しい自分へと生まれ変わろうと思います。振り返ってそれで終わりじゃなくて、また振り向きなおして前を向かないと始まりませんからね(タイトル回収)。環境は大きく変わらないだろうけど、それでも来年はさらに今年より濃い一年にしたいな。一年ありがとうございました。みなさまも良いお年を。(終)

 

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ミルクレープは自分自身の夢を見るか?

 はいこんにちはこんばんはぜりーです。最近作業に対してのモチベが高いのにまとまった時間と気力体力が無いのが辛いです(モチベ以外何もなくないか?)。今回は寝ようと思ったタイミングで推しの配信が始まったので作業時間を錬成できました。推しは錬金術。いつもいつも推しに人生を助けられまくっている。

 さて、先日はそんな推しのめでたいめでたいお誕生日でした。おめでとう。いつもありがとう。長生きしてね。この女オタク、この春から一人暮らし、すなわち全てを自分の裁量で決められる超自由生活を始めたので推し活も思いのまま、それを良いことにあの「本人のいない誕生会」を自宅でこじんまりと開催しました。普段ついついコンビニスイーツを買ってしまう私ですがこの日にちゃんとしたケーキ食べるから!と1~2週間ほどコンビニとスーパーのスイーツを封印し、お誕生日前夜の生放送に合わせて近所のコージーコーナーで苺のミルクレープを買って帰りました。まあ食べるのは推しではなく私なんですが。やっぱりケーキ屋さんのケーキはちょっとお高めだけどコンビニとは比べ物にならないくらい美味しかった。いつもコンビニに浮気しててごめんなさい。

 そんな推しのお誕生日生放送は事前に何をやるかこちらは全く知らされていなかったのだけど、予想を超える””ガチ””でビビっちゃった……実写でコック姿でお料理……料理の腕以前にひたすらに顔がいいビジュがいい これで料理が上手かったらミュージシャンじゃなくてお料理お兄さんとして一世を風靡してた(音楽はいいのか?) もこみちお兄さんもビックリ!!!そんな期待を裏切らないキラキラした推しのこと、やっぱり好きだな、かっこいいな、と実感した良い夜でした。ちなみに料理の腕は何とも言えなかったです。

 私は、キラキラしている推しが好きだ。すごいことを沢山成し遂げて、大変なことも沢山あって絶対忙しいだろうにニコニコ笑って私たちを全力で楽しませてくれる推しが好きだ。そんな姿に憧れて、推しみたいに何事にも一生懸命で”キラキラしている”存在になりたいと思いながら推しのことをずっと追いかけ続けている。そうすれば、かっこいい存在に近づけると思って。

 そんな”すごい存在”を追いかけていると、時折自分とのギャップが垣間見えてつらくなることがある。そもそも超人気活動者と一般女子大学生は比べものにならないのはそれはそうなのだが、そうではなくて、自分は推しのように一生懸命生きられているかな、自分なりにキラキラしているかな、という話。それを考えるともうだめだ。

 あのミルクレープは、誰の、何のためのミルクレープだったのだろう、と思う。推しのお誕生日を祝うために買ったケーキだが、食べたのは私だし、結局私の自己満だったのではないか?もちろん推しを祝いたい気持ちに嘘はないしケーキをお供え物のように扱うのも勿体ない。だけど、キラキラしている推しのことを追いかけることで、自分もキラキラできているかのような錯覚に陥ってはいないか?推し活は楽しい、でも時折我に返って虚しくなる。私は何も成長しちゃいない、と。推しに憧れて尊敬して、推しみたいになりたくて応援してきたのに推しばかりに夢中になって自分から目をそらす、いわば現実逃避の道具のようになってはいないか。そんなの、推しに顔向けできない。推しは平等に私たちを肯定してくれるからこそ、支えてくれる場面も沢山あるけど甘えてばかりじゃいけない、と思う。夢を追いかける勇気を、頑張る原動力を、いつもいつも私に与えてくれているから。ミルクレープは推しに届きやしないが、自分の活動で勇気をもらって毎日を頑張れているファンがいるとしたら推しはきっと喜んでくれるはず。それが私にできる最大限の恩返しだと思うから、いい加減に推しではなく自分自身に夢を抱いていきたい今日この頃です。

 

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炊飯器で虚無を保温する

 お久しぶりですぜりーです。前回の更新が一か月半以上前ってマジ!?どうしてここまで期間が空いてしまったのかというと、前回までの題材が自分にとって大きな出来事すぎてそれ以降の日常の中で「これについて書きたい!!!」ってものが出てこなかったのと単に社不のくせに似合わない労働を詰め込んで死にかけていたからです。やはり不労所得しか、勝たん……今回は何かの出来事についてではなく思考の掃き溜め再来。

 高校を卒業してから、地元の友達が自由の幅が広がって色々な活動を新しく始めている様子をSNSでよく見かける。それは大学での学習やサークルであったり、はたまた学生生活とは全く別の活動だったり様々だが、そういう話を耳にする度にあの子はこんなことがやりたかったんだとか、行動力があってすごいなあとか、嬉しい反面ちょっぴり取り残されたような気持ちになる。私が大学生の春からこのブログを始めたのも、そういう理由がある。

 自分では全く理解できないがフォロワーが言うには、私のTwitterは面白い、らしい。私は承認欲求の強い面倒なオタクなので、周りの人が面白いと言ってくれたこと、私の力でみんなに少しでもプラスの影響を与えられていることがとても嬉しかった。本当はフォロワーが面白がってからかっているだけという可能性もあるが、やらない善よりやる偽善というように貰った誉め言葉は有難く頂かせてもらう。私は自分の文章をそこそこ面白いと思っているが、それは自分と限りなく近い価値観の人間が書いた文章だからであって客観的には全然面白いと思っていないので、フォロワーが本気で面白いと思っているならなかなか物好きだと思う。チョロ・オタクなので感想ひとつだけでどこまでも頑張れる。いつもありがとうございます。

 しかし、140字では伝えきれないこと、まとまらないことが沢山ある。もっとみんなに聞いてほしいことが沢山ある。そして、大学生になってからひとつ違う自分になりたかった。新天地で新しい活動を始めたみんなを、自己表現の世界に飛び込んだみんなを見て、私も何かやらなくてはという気持ちになった。自己表現と文章の折衷案でブログというのは丁度良かった。紆余曲折あって文章を書くのをやめてからずっともう一度戻りたいという気持ちはあったし、前述のような承認欲求も加わってリハビリ代わりにこんな限界女の大暴走ブログが爆誕したというワケ。どうしてこうなった?

 最近、「自分の過去の捉え方」について考えることがままある。何度も言うように私の過去は手放しに良かったと思えるものではないのだけれど、大好きな推しが「色々辛いこともあったけどそれらは全て今の自分に繋がっていて、糧になっている。結果オーライかもね」という考え方を教えてくれたおかげで今の私は過去を受け入れ、変なコンプレックスを抱えることなくそこそこポジティブに生きていけている。私の大学がいわゆる”滑り止め大学”だからか、私の周りには上手くいかなかった過去にコンプレックスを持っている人間が多く、「あの時失敗しなければ」「どうして自分はこんな場所にいるのか」と過ぎたことをダラダラグズグズと引きずって自分で自分の首を絞めてばかりいて(みんなそれぞれ事情はあるだろうに勝手にこんなこと言ってごめんね)、そんなことをしていたら絶対に前には進めないし何より苦しいし捉え方さえ前述のように変えればそこそこ気楽に生きていけるだろうにどうしてここまで彼らは頑固で自己肯定感が低いんだろうな?推しの全肯定ハム太郎ソング爆音で鳴らしたろか?と呆れた顔で眺めている。あたしゃ同級生がそんなんで情けないよ。みんないい人なのに……

 そんな推しが先月「子供の頃の自分に聴かせたい曲」というコンセプトのアルバムを出してくれた。その中の曲はそれぞれ色々なコンポーザーさんに提供してもらっていて、曲調から歌詞のアプローチまで本当に様々な個性があるのだけれど、最終的にはどの曲もどんな形であれ子供の頃の自分を優しく肯定して背中を押していて、やっぱり推しの歌うアルバムだな…としみじみした。私にとってずっと推しは過去を肯定してくれる唯一の存在だったから、なんとかポジティブに生きられるようになってきた今またこのコンセプトアルバムを出してくれて本当に嬉しかった。過去だけでなく、過去を肯定的に捉えられるようになった現在の自分のこともひっくるめて肯定してくれている気がする。そろそろ推しに頼りきりじゃなくて、自分で自分の過去を肯定していきたいなと思う。あの時大切にできなかった自分のこと、わたしなら大切にしてあげられるんじゃないかな。してあげたいな。

 私はよくうっかり炊飯器で虚無を保温していることがある。一人暮らしの人は分かってくれると信じているが、これはどういうことかというと保温しておいたごはんを取り出してから保温ボタンを切るのを忘れて炊飯器のフタを閉め、文字通り「虚無を保温している」状態で気付かず放置することである。要するにただの電気代の無駄。

 さて、過去はどう頑張っても変えられないから、今から自分の過去をまるっきり取り替えて満足するものを手に入れることはできない。でも、無理やりにでも過去を肯定して勝手に満足して終えることなら今からでもできる。炊飯器を放置してもごはんは増えやしないが、虚無を保温し続けることはできる。電気代の無駄?少なくとも、心は温かくなるのではないだろうか。(終)

 

 読んでいただきありがとうございました。皆さんも炊飯器虚無保温には気を付けましょう◎メッセージは以下マシュマロまで↓

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私はまた、泣きながら青色のペンライトを振らなければならない

 どうもこんにちはこんばんはぜりーです。タイトル長いなおい。いつもはタイトルのフレーズが一番最初にパッと浮かぶものなのですが、今回だけは内容が先行してこれだ!ってタイトルがいつまでも出てきませんでした。仕方がないのでなんとなくこれかな~でも長いな~と保留にしていたこれでいきます。

 んまあそんなことどうでもいいから本題に入らせてくれ。

 今回はね、今回はね!ずっと大好きなそらるさんのライブに初めて行ってきたぞ……!!!!!!という話。Thank you, TOKYO……

 もう全部全部本当に楽しかった。夢のような時間だった。何、あの時間は、何ですかね……(放心)この日だけで何回人生における幸福の最大瞬間風速更新した?シンプルに心臓に悪いが?ちなみにライブ前も後もしばらく家事がままならず(推しの存在に対して家事などほんのちっぽけな存在に思えたってのは言い訳でただの社会不適合)、二日後にやっと半分くらい部屋が片付きました。推しに精神的影響を受けすぎ大学学長やってます。

 本当に距離とか時間とか色々な都合で生イベントに行けないまま何年もファンを拗らせ上京した女なので、自由にライブ行けるのは東京にいる今しかない!と思って気合で馬券(※チケット)を当てウキウキで準備した。お一人様一枚しか応募できないのはそれはもうギャンブルなんよ。一回目の抽選は外れて絶望したけど二次抽選で拾ってくれた。ちなみにその二回目の抽選の当落が出た瞬間は大学の友達とサイゼで勉強してて、「ライブ当たったぁ~~~~~~~;;;;」と言ったら「おおおめでとう!!」「暴れていいぞ^^」と祝ってくれた。優しい。あと暴れません。その後からはどんな服着ようかなとか新しい靴買おうかなとか色々考えて、まあ生活もお財布も限界大学生なのでほぼ手持ちで何とかするしかなかったけどそれでも二日前くらいから編み髪の練習なんかもしちゃったりして、持ち物リストもちゃんと書いて、準備の段階からどきどきわくわく、完全に遠足前の小学生。おやつは300円まで。バナナシュークリームはおやつに入りません。

 まあそんなこんなですぐ当日はやってきて、張り切ってかなり早い時間に起きたけど結局やること無くて二度寝して、事前に決めておいた服と練習していた編み髪とあとは時間が無くてぶっつけだったメイクも意外となんとかなってウオ~~~!!!!推しイベのために頑張った私カワイイ~~~~!!!!と自己肯定感を爆上げしてルンルンで家を出たってワケ。もう脳内お花畑。自分ってこんなキャラだったっけ?

 私は微妙な時間にグッズの受け取りを設定してしまったのでちょっと早めに会場に向かったんだけど、会場の最寄り駅に向かう電車に乗り換えるとちらほらと「それっぽい」子たちがいて、じわじわと実感が出てきてしまった。う、うおお……!そして最寄り駅から会場までの道にはもちろんライブに参加するであろう子たちばっかりで、自分は初めてで勝手がわからないのでずっと肩をすくませて半分ビビりながら着いた後も待ち時間を過ごしていた。周りを見た時にみんな何かしらグッズのTシャツとかイメージカラーの服着たりカバンにグッズ付けてたり推し愛が溢れる格好をしていて、ここで完全に失敗した…!と思いましたね……缶バッジくらいつけていけばよかったね……でもファンの皆さんの格好は本当に素敵だったなあ。ぜりーは次回に期待。

 そんなこんなでグッズの受け取り会場でずっと推しの曲が流れててうわ~~!!となったり会場隣のショッピングモールで当日ライブ参加者応援の看板とかイラストを掲げてくれてるお店を見てあったかい気持ちになったり喉渇いて買ったレモネードがめちゃくちゃ酸っぱくてうへぇとなるなどして時間を潰している間に入場時間に!!!待ちくたびれた!!!

 肝心の座席はチケットが発券されたときからいわゆる「逆最前」にかな~り近いことは察していたのでばっちり行路で双眼鏡を買ってきてはいたんだけど、会場が映画館みたいに全体に傾斜がかかっていてブロックの後ろからでも何の遮蔽物もなくステージが見えたので安心した。多分めっちゃ良い会場。また来たい。というか後ろの四列くらいは人が入ってなかったので私の席は実質逆最前の一列手前だった。マジか。

 入場してからずっと流れている開演前のBGMに既に限界になりかけながらしっかり双眼鏡とペンライトとタオルを装着して、開演が近づくにつれて増えていくペンライトの明かりに胸を高鳴らせて、照明が落ちた瞬間にはもう、ぐえ~~~~!!!!始まる~~~~~~!!!!!!!どうしよ~~~~~~~~!!!!!!!

 最初は楽器隊のインストから始まったのだけれど、ライトで一気に会場が明るくなってステージが見えた瞬間に改めて実感が湧いたというかやっとここに来れたことが嬉しくて、感情が溢れてその時点でブワッと泣いてしまった。まだ本人登場してないのに。うっそだろお前。そうだね来れてよかったね。まあそれで、しばらくしないうちに本人が出てきて挨拶しウワ~~~~~~!!!!いる~~~~~~~~!!!!!!!!!(ここまで涙ダバダバ)ほ、ほんとに推しが…いる…喋った…動いてる…マジ……?なんか、なんか思ってたよりマイクの音が大きくて近くて声がよく聞こえて、今まではオンラインライブとかダイジェスト動画のちゃんと整えられたライブ音源しか知らなかったから、エッメッチャ声聞こえるじゃん生ってずっとこんなんなの?こんなんを二時間以上浴びることが許されるんですか?もしかして自分今日死ぬ?と幸先不安になりつつなんとか呼吸を整えてた。相変わらず涙腺ぶっ壊れババア。マスク社会で本当によかったと思う。

 ずっと泣いてばっかりいてもせっかくの生のお姿がハッキリ見えなくなっちゃうのでなんとか落ち着いて、慣れないペンライトも周りをきょろきょろして合わせて振って、最初の数曲が終わってMCに入ったあたりでやっと一息つけた。まあまたMC中に双眼鏡を覗いて限界になってしまうわけなんですが。顔丸い白いかわいいはんぺん……MCもめちゃめちゃ推しワールド展開されてて最高だった……絶対あの時間だけで口角エクササイズ三か月分くらいの効果ある。ニッコニコしちゃうね。あとこちらは大声を出せないから、まさかの本人がMC中にお花摘みに行った(嘘だろ)時もみんな拍手で送り出してたのが個人的にめっちゃツボ。反応の手段が拍手かペンラふりふりしかないからそりゃ仕方ないんだけれども!声が出せる状況ならなんて言われてたか!

 今回のライブはまだ発売前のアルバムの先行ライブで少し前のオンラインライブでお披露目した新曲が中心だったんだけど、それ以外にも定番の歌ってみたとか古参が泣き崩れる大昔の曲とかここでこれやるの!?って意外なチョイスとか、とにかくとにかく痒いところに手が届くようなセトリで、改めて考えてみてもこれ歴代のライブの中でも相当良いライブに行けたのでは??となっている。もちろん全部最高だろうけど、フォロワーも今回は特に良かったと言っていた。私はそこまで古参ってわけでもないけど絶対来ないと思ってた数年前の大好きな曲もやってくれたからめちゃめちゃ嬉しかった。ありがとうLiekki……本当にありがとう……あとアコースティックライブならではの楽曲アレンジが良すぎた。あの神アレンジをあの一回だけで終わらせるんですか?世に出さないんですか?もったいないばあさんに怒られるよ?

 そんなこんなでセトリの意外な選曲に息を呑んだり神アレンジにひっくり返ったりMCが面白すぎて大声出さないように運動した後の犬みたいにヘッヘッwwって気持ち悪い笑い方をしてるうちに楽しい時間は過ぎていって、最後が近づくにつれてもう終わっちゃうんだという寂しさでまたうるっときてしまった。最後の新曲二曲もずるい。もうアルバムが待ちきれないんだがどうしてくれるんですか?

 そして最後の曲も終わり演者さんもみんな捌けてステージが真っ暗になってしまって、はあ終わってしまった…アンコールとかあるのかな、でも声出せないしな、と思っていたらどこからともなく手拍子が始まって、なるほどその手が!!とそれはもう全力で手を叩いた。ペンライトも拍手もそうだけど、私は手と腕のスタミナが他人の50倍はあるので本当に長い間打楽器やっててよかったなと思った。打楽器やっててよかったランキング第一位を更新した。マジで最後まで全力でペンラ振って手拍子してたけど無傷。はちゃめちゃにどうでもいいな。そんなことよりアンコールですよ。アンコール一曲目が「ワンダー」という一つの代表曲だったのだけど、この曲は何度も何度も辛いときに寄り添ってくれて、この曲に何度人生を救われたかわからなくて、この曲さえあればこの先どんな苦難があっても心折れずに生きていけるという自信がある、そんな大好きな歌で、定番曲だからアンコールでこれが来ることは大方予想はついていたけどそれでもやっぱり涙無しにはいられなかった。冗談じゃなくワンダーさえあれば生きていけるよ、ありがとう。アンコール二曲ありますって言われてたからズビズビ泣きながらワンダーの後の二曲目…何だ…?と思ってたらなんと現地ライブ初披露の本人作詞作曲の新曲で本当に勘弁してくれや(涙腺ぶっ壊れ)になってしまった。出だしからすごくそらるさんらしい歌詞と曲調であったかくて優しくて、そして後奏で曲に合わせて手を左右にふりふりしてくれたんだけど、それに合わせて一斉に揺れる会場のペンライトの一体感にすごく感動した。さっきは逆最前なんて言ったけど、この景色を観られたから最後尾も悪くないなって思えた。これは最後尾からしか見えない景色だったから。正直ライブが始まる前は色々な格好をした色々な層のとにかく多様な人たちがいて少し怖いな、自分は浮いてないかなと不安に思っていたところがあったのだけれど、あの誰一人と欠けずに同じ青色のペンライトが同じリズムで振れる光景を見て、色々な人がいる中でもそらるさんのことが好きって気持ちだけは全員変わらないんだなって、みんな仲間なんだなって思って泣きながら青色のペンライトを振っていた。

 ライブが終わるころ、今なら死んでもいいな、と思った。ずっとずっと夢見ていた場所に行けて、こんな幸せな体験ができて、この幸せで胸がいっぱいな気持ちのまま全てを投げ出して死ねたらどんなにいいだろうと本気で思った。でもそれと同時に、絶対にまだ死ぬわけにはいかないと思った。もう一度ここに来たいから、もう一度この景色を観たいから、いやもう一度じゃ足りないかもしれない。どんなに辛いことがあっても乗り越えて、またここに来て、彼の歌を聴いて、泣きながら青色のペンライトを振らなければならないと、生きなければならないと、そう確かに感じたのだ。その前に何より、ライブ最高だった、ずっと応援してきてよかった、いつも勇気づけてくれてありがとう、というありったけの感謝の気持ちは一生かけても恩返ししきれないほどだから。(終)

 

・おまけ ライブが終わって半分呆けながら会場を出た後、疲れか感動かはたまた両方かで足がガックガクで帰るのがマジで大変でした。まともに歩けないわ電車に酔いまくるわで家の最寄り駅に着いたころにはほぼ足を引きずって歩き、家の目の前でもう這って進んでやろうかと思ったくらい。アドレナリンの切れた人間は儚い。ライブ中はそれどころじゃないから全然元気なんだけどね…みんなもそこそこ移動が大変なイベントに行くときは帰りの体力も考慮しておくんだよ…

 

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水曜夜のトム&ソーヤ

 お久しぶりですぜりーです。一週間前に大学がやっと夏休みに入り、怒涛の限界生活から急にニートになってしばらく燃え尽きておりました。今日も今日とてまだ夏休みに入ってない他大の友達を横目に食う飯がうめえ。ちなみに毎日余裕で10時間超は寝てるしバイトは社会不適合すぎて受からない。夏休み中の無職大学生、人生で最強のステータス……!

 さて今回は、例の映画都会トムを三日間で二回観に行ったよ!というお話。この作品に対するクソキモ激重感情は一つ前の記事で話していますがマジで気持ち悪いので閲覧注意。故にリンクは貼りません。

 まず一回目は以前ブログで紹介した↓小6から7年間インターネットで付き合っているチャレ友という名のインターネットフレンズの一人と。

 

cometcaramel8.hateblo.jp

  いや~、インターネットフレンズってのは本当に実在するんですね(そりゃそうだが?)。まずはチャレ友が変なおっさんじゃなくて安心した、ちゃんと同い年の素敵な女の子だった。最初に対面したとき「はじめまして~ww」とおふざけ半分で挨拶したのだが、知ってるはずなのに知らない、知らないはずなのに知られている、すごく不思議な感覚だねという話をした。流石に一応初対面なのでインターネットの距離感で話すわけにもいかず、昔からのチャットと初対面の会話の距離感が全然違うのが面白かった。例えるなら、小さい頃に遠くに引っ越してしまって一応連絡は取り合っていたけど大人になった姿は全然知らない幼馴染に10年ぶりに会ったみたいな感覚?(長い)ずっと会いたかった人に会えたという事実はもちろん、パソコンの前の世界にのめり込んでいた小学6年生のあのころ、画面の向こうのみんなに会いたい!お話してみたい!と実現不可能な夢だと思っていたことを本当に実現できたこと自体がとても嬉しかった。こういう時に、東京に来てよかったと実感する。この話はまた他の回で書きたいと思っているけど。あとは相手に5億年前のハンネで呼ばれたこととブログの読者ですって言われたことがマジで恥ずかしかった。他人に読まれて恥ずかしいブログを書くな。

 さて一回目の映画都会トムは、本当に映画の内容が「ウワ~~~~!!!都会トムだ~~~~~!!!!」すぎて終始ううう~~;;という顔になっていました(何?)(趣味ブログにも満たない語彙)。何なら後半はずっとバカ泣きしてたし。まず中学生二人の夢に向かう熱い想いとひたむきな姿が純粋に心にきたし、具体的に言うとネタバレになってしまうけど「そうだよなお前はここでこうするよな~~~~!!!原作解釈一致~~~~~~!!!!」「この台詞が実写で観たかったんだよ~~~~!!!!」となる場面がたくさんあってさらに限界になっちゃった。公式と解釈が一致したときのオタクの感情だけ詰めてAmazonで売ってくれ。あとAbemaドラマで肩慣らししとかないとあまりの登場人物再現度に映画館で暴れるところだったので先にドラマ放送してくれてよかったありがとう。初回のドラマを観たときは自宅の部屋で暴れた。

 なお原作がデカい作品の実写化はなかなか原作ファンを満足させるのが難しいイメージがあるし正直私も友達も若干の不安はあったけど、都会トムに対しては全くの杞憂だった。原作完全再現とまではいかないものの原作をちゃんと大事にしてくれてなおかつ映画オリジナル設定も活かしてくれる絶妙な匙加減で、むしろ初見さんより原作ファンの方が楽しめるような映画だった(色々詰め込まれすぎて原作未履修だと振り回されるかも?)。映画が終わった瞬間にこれは最低でももう一回はリピだな…と思った。そしてそしてあの二人のクソデカ関係性を96分の映画にうまくまとめてくれて、本当に、ありがとう……二人の冒険と友情に、乾杯……

 そしてその二日後に二回目の鑑賞!これは都内某所での出演者登壇トークショー付き上映会だったのだが、前日の夜にまだチケットが間に合うと聞いて衝動的にコンビニダッシュした。どのみち二回目いつ行こうかな~と映画館探してて、たった二週間で上映が終わってしまうという情報を知ってひっくり返っていたので丁度良かった。夏休み中の無職大学生、人生で最強のステータス……!(2回目)到着してみるとなかなか客層が謎で、本当に都会トムのイベントか?勘違いしてるのか?と思ったけどどうやら登壇する子役くんのファンさんだったみたいで、中学生男子アイドルのファンっておじさん層も多いんだなと、また一つ世界を知った。出演してる子役くん達がそれはそれは微笑ましくて私もトークショーめちゃめちゃ楽しませてもらったし彼らの将来に期待大なので是非ご教示願いたい。あと役者のファンさん方は感想ツイートにめちゃめちゃふぁぼくれたり映画をきっかけに原作も履修してたくさん楽しんでくれたりする人もいて原作ファンからしたらとてもうれしい、ありがてえ、熱が、す、すごい…!ポニョ、狂ったオタク、好き!!!!

 そんなこんなでトークショーでニッコニコした後は通常の映画が上映されて、二回目でより細かいところまで落ち着いて観れたのと隣の子役くんファンさんが可愛い演技シーンの度に肩を揺らしてニコニコしてくれるのとで何なら一回目より楽しめた(あとこっちの方が映画館がデカくて音響が5億倍良かった)。映画が後半に向かうにつれて、二人の青春のまぶしさが、小学生の頃都会トムの本を開いたときのあのワクワクが、そして水曜日の図書室での思い出が一気に押し寄せてきて、私は小中学生の頃にあまり良い思い出が無いのだけれど、大学生になった今そんな過去を清算してくれる作品に出会えた自分はなんて幸せなんだろうと胸がいっぱいになってしまった。青春をインターネットに費やした私が、少年少女の心を失わず青春ゾンビにならずに過去の色々も結果オーライかなと思えた。それがどんなに有難いことか。これは都会トムのおかげですありがとう。

 映画が終わって小学生の頃の思い出と大学生になってまたそれを思い返すきっかけをくれた都会トムへの感謝とでクソデカ感情の洪水になっていたのだけど、会場が渋谷&終了が結構遅かったのとでエモの感情に浸りつつ急いで帰らねば!夜の渋谷コワ!と混沌のスクランブル交差点を一人小走りで駆け抜けた。夕方の河川敷を二人全力で駆け抜けるキラキラ青春映画を観た直後に大人になってしまったノスタルジーを語った曲ばっかりシャッフル再生で流してくる自分のiPhoneにキレながら、道端でキャッチのチャラいお兄さんに絡まれかけてそういう面でも大人になってしまったなあと思いながら、水曜の夜、私は清々しい気持ちで夜の京王線に揺られるのであった。(終)

 

 読んでくださりありがとうございました。管理人へのメッセージはマシュマロまで↓リクエストは気分で通すのでご容赦を~。

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水曜日のトム&ソーヤ

 小学生の頃の私は、図書委員だった。毎週水曜日の昼休み、学校の図書室のカウンターに座って貸出・返却の作業をする仕事。私は本が好きだし、そもそも友達が少なくて昼休みは図書室にこもることが多かったし、委員会の仕事があるって言えば昼休みのめんどくさい色々を回避できたから結構、いやかなりこの仕事は気に入っていた。まあそんなことはどうでもよくて。

 それ以上に何より、水曜日の昼休みの図書室のカウンター、隣には同じ図書委員の初恋の男の子がいた。

 図書委員の毎週のカウンター当番は曜日ごとに2~3人組で割り当てられていて、私たちの班は3人いたはずだけれどもう一人はサボリというか、まああんまりまじめに来る人じゃなかったから実質だいたい私と彼の二人。

 小学校の図書室とはいえ、大体の子は昼休みの最初にパッと本を返して走って遊びに行ってしまうので暇なときは暇である。そういう時はだいたい二人してカウンターに座ったまま自分で借りてきた児童書を読んでいた。彼は運動がすごく得意でグラウンドでケイドロでもすればたちまちヒーローになれるのに、何故かじっと座って本を読むのが好きなようだった。彼の友達はみんな本なんて読まない、ずっと外で遊んでいるような活発な子たちだったから本当に不思議で、そういうところも魅力的だった、のかもしれない。確か頭も賢かったと思う。まあ私は何より顔が好みだったんですけれども。

 図書室のカウンターに座って本を読みながら、どの本のシリーズが面白いとかはたまた隣のクラスの誰と誰が両思いだとか付き合ってるとか、そんな他愛ない話をしていた。実は小学校高学年になって委員会の仕事をし始める数年前、本当に低学年くらいのころに何をどう間違えたのかおませさんな彼は私に付き合ってくださいと告白してきたことがあったから、彼にそういう昔の恋愛の話をすると若干嫌そうな恥ずかしそうな顔をした。面白かった。ちなみにその当時の私は付き合うとか全然わかんなくて恥ずかしくて速攻で断っていた。もったいなかった?どうだろう。

 そんな彼が特に好んで読んでいたのがかの有名な児童書「都会のトム&ソーヤ」だった。私におすすめもしてくれて、その話も沢山した。読んだことがある人も多いだろうが、自称”ふつう”の中学二年生の内人と、そのクラスメイトで天才的な頭脳を持つおぼっちゃまの創也の凸凹コンビがRRPG(リアル・ロールプレイングゲーム)の世界で大冒険を繰り広げる物語である。あの二人の冒険のワクワク感はもちろん、実用的でカッコイイサバイバル知識が男の子には更に刺さるのだろう。もちろん私も大好きで、図書室に新刊が入ったときは仕事の目を盗んでこっそり引っ張り出して読んだものだった。

 どうして突然こんな痛い昔話を始めたのかというと、二年前ほどにその「都会のトム&ソーヤ」が実写映画化するというニュースを聞いたからである。私はこの作品自体ももちろん大好きだが、それ以上にこの本には、水曜日の図書室のあの甘酸っぱい思い出が詰まっている。それが映画化のニュースを聞いて数年ぶりに思い出されて、残念ながらもう今は彼がどこに行って何をしているのかすら知らないけれども、彼も同じようにこのニュースを耳にしたのかな、そうだとしたらちょっとでも都会トムのことを思い出しているかな、流石に私のことは覚えていないかな、と柄でもなくエモーショナルな気持ちになってしまった。

 それ以来もう一度都会トムを読み直して純粋ではなくなってしまった自分に苦笑いしたり、コロナだの何だのの撮影延期にヒヤヒヤしたりしていたが、ついに今夏、劇場版「都会のトム&ソーヤ」が公開される。数日前に完成記念試写会があり、私は行けなかったのだが同じはやみねファンで一緒に映画行こうねと約束している友達(いつか話したチャレ友の一人)が一足先に観てきたらしく、なかなか期待できる出来栄えらしい。もうすぐ二人分一緒に注文した前売り券がうちに届く。

もう一度言うが、彼とは中学校から離れてしまってもう今はどこで何をしているのか全くわからない。多分SNSもそんなにマメなタイプじゃないと思う。再会するのはほぼ不可能だろうなと思いつつ、私はいつもより少しおめかしして映画館へ向かう。スクリーン越しに、あの頃夢中になった物語越しに、内人と創也に、小学生の頃の私に、そして君に、また会えたらいいなと思いながら。

 

(あとがき)

 今週も読んでくれてありがとうございました。実は、大学の長期休みに入ったらこのブログの記事を厳選・加筆して同人小説を刷る野望を立てています。それゆえしばらくマシュマロのリクエスト消化がしにくい状況なのですが、感想など何かありましたら以下リンクまで是非。

 P.S.ツイッターで予告してたライブ落選話はまだ行けないと決まったわけじゃないので出しません。次の二次選考で絶対当てるので。

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握り締めた馬券と青春の記憶

こんにちはこんばんはおはようございますぜりーです。また変な時間の投稿になってしまいすみません。最近は大学の狂気の課題に追われ、今週はブログ更新できないかも・・・とTwitterで弱音を吐いたところフォロワーさんから励ましのお言葉を頂いてしまいました、ありがとうございました。意外と色んなフォロワーがこのブログを読んでくれているらしい。恥晒しにも程がある。ほんといつもすいません。

さて、今回の題材はマシュマロから、「RPGFPSと格ゲーと乙女ゲーム」です。

これ、最初見たとき何???ついに私の元にもクソマロが????と思いましたが違いました。よく考えたらあの4人組のあの曲たちについての話ですね。ゲームは苦手ですがこれならばっちこいです。

まず一曲目、RPGこと「ロールプレイングゲーム」。某世界が終わるバンドじゃないほう。

今作業用BGMとしてこの4曲をプレイリストに突っ込んでぐるぐる聴いているのですが、RPGのインストが某Yahoo!の動画企画を思い出させてセンチメンタルな気持ちになってしまいました。毎年ゴールデンウィークの時期になると、JOYSOUNDで未公開映像を見るためにカラオケ店を4軒くらいハシゴした挙句その後普通にその映像がyoutubeで一般公開されるという世界一不毛な高2のゴールデンウィークを思い出す。あの公開期限の切れたシャブ動画たちはもう見れんのか?金は出すからせめて円盤売ってくれんか?一生涯7好3嫌で狂わせてくれんか?毎日俺に味噌汁を作ってくれんか?俺はお前を愛してるんだよ、なあ・・・

まあそれは置いといて、やっぱり最初のこの曲が一番4人の関係性の雰囲気がよく出てていいなあと思う。作曲者本人から「ずっとみんなで遊んでいたいよっていうツンデレ的な意味合いもある」って言葉を聞いた時は「お前・・・いつの間に人間の感情を・・・?」ってAIロボットの成長に驚く博士の顔になっちゃった。推しのことを人間だと思ってない節があるので。推しは自称人外なので許してほしい。

次に二曲目「エフピーエス」。

これは某FPSゲームとのコラボ曲ですね、最近の彼らは他のFPSゲームに夢中ですが・・・ゴホン。いきなり曲と関係無い話をするけれど、あのゲームのおかげで推し達の交友関係も活動の可能性も大きく広がって本当に感謝しかない。最近実際に歌い手界隈が再評価されつつある気がするし、歌い手が「歌が上手い」と褒められる時代が来るなんてニコニコ動画時代に誰が予想しただろうか?そして何より作業用BGMのストックが潤う。この配信ペースに慣れてしまった今もう昔に戻ることはできない。南無。

この曲は銃声とかリロード音のSEがめちゃめちゃ本格的で流石だなあと思う。特殊音源を使う時の大変さとめんどくささを知れたので大学でDTMサークルに入ってよかった。推しの音使い、”信用”なんだよな・・・(定期)

もちろん恒例の茶番も健在。ここだけじゃないけど事あるごとにポンコツぶる推しは何なんだ?何も可愛くないが?(悪口)まあ4人のキャラクターバランス的観点からしたらすごく良い役割を果たしていると思うのだが、そこまで考えているとしたら恐ろしいな・・・その謎を解明するため我々はアマゾンの奥地に向かった___(万能語尾)

さて、三曲目は格ゲーこと「必殺のコマンド」。

私はずっとこの説を提唱しているのですが、””仲の良い数人組がわちゃわちゃスマブラをしている光景””からしか得られない栄養がありませんか?絶対あるよな?
先日大学の友達が一人暮らしの奴の家に集まって泊まり込みでスマブラをしている光景をツイキャスで垂れ流していたのですが、あの気を許したグダグダの空気が美味しすぎて画面の前で100回くらい深呼吸しました。関係性オタクにとってスマブラは欠かせねえんだよな。

曲中でも「お互い背中を預ける関係にある二人が本気でバチボコに殴り合う(※ゲーム)」という構図が見えて口角がニッコニコになってしまう。関係性オタク、下手なBL漫画より男二人組のスマブラタイマン勝負から栄養を得がち。こう、容赦なく拳を交えられる熱い友情と信頼関係と勝利へのプライドの絶妙なバランスが・・・好きなんですよね・・・推し、関係性を描くのが上手い。好き。一生ついてく。

そして最後は乙女ゲー、「能力引継ぎで乙女ゲーの世界に転生した件についてwww」。

この曲ちゃんと冒頭がちゃんと乙女ゲーというかエロゲBGMっぽくて好きなんですよね(ド偏見)。エロゲやったことないけど。それっぽい曲ってあるよな。

全体を通してもそうだが、なんと言っても茶番の「前世はパソコンの前で歌っていました」「ボヤ騒ぎと波風を立てるだけ(炎上)」なんかのキレッキレの自虐ネタが最高。インターネット活動者の社会不適合者感からしか得られない栄養がある。その清々しさを誇っていけ。あと他の人は幼馴染とかクラスの不良とかロボットとかただのステータスなのに一人だけ”王子様”ってシンプルに上げられてるのいい加減にしてほしい。確かにプリンスだけども。そうか・・・プリンスか・・・(大宇宙)そして乙女ゲーなのに結局4人の友情に帰着してるのもいい加減にしろポイント高い。いい加減にしてほしい(n回目)。

ここまでRPGFPS→格ゲー→乙女ゲーときて次があるのかないのか、あるなら何なのか、全く見当がつかないがまあまた絶対良い作品と作ってくれるという期待がある。

何より、こうゲームやりながらバカやったりできる友人って本当に貴重だと思うし憧れる。大人になってもそういう存在がきっと心の支えになるし、いつでも少年少女の心に戻れるスイッチが、大人の汚い部分を忘れられる時間が、きっときっと大切な宝物になる。

皆様には、少なくとも推しのライブの抽選申込画面のスクショをTwitterに上げて「これが俺のウマだ」なんてほざく寂しいオタクではなく、大人になっても青春を思い出せる素晴らしい友人に恵まれた素敵な人間になってほしいと思います。小中時代をドブに捨てた私からの願いです。今からでも青春は遅くない。私もなんとか悪あがきしてみようと思う。夏の思い出のためにまずは馬券を当てます。お一人様一申し込みのみって、何?単発以外不可って、何・・・?(終)

 

今回も読んでくれた方、ありがとうございました。ブログの感想・リクエストはマシュマロから↓(溜まっていたお題は今回で消化しきったので現在絶賛募集中です)

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