ぜりーとゼラチン工場

限界大学生の思考掃き溜め

水曜夜のトム&ソーヤ

 お久しぶりですぜりーです。一週間前に大学がやっと夏休みに入り、怒涛の限界生活から急にニートになってしばらく燃え尽きておりました。今日も今日とてまだ夏休みに入ってない他大の友達を横目に食う飯がうめえ。ちなみに毎日余裕で10時間超は寝てるしバイトは社会不適合すぎて受からない。夏休み中の無職大学生、人生で最強のステータス……!

 さて今回は、例の映画都会トムを三日間で二回観に行ったよ!というお話。この作品に対するクソキモ激重感情は一つ前の記事で話していますがマジで気持ち悪いので閲覧注意。故にリンクは貼りません。

 まず一回目は以前ブログで紹介した↓小6から7年間インターネットで付き合っているチャレ友という名のインターネットフレンズの一人と。

 

cometcaramel8.hateblo.jp

  いや~、インターネットフレンズってのは本当に実在するんですね(そりゃそうだが?)。まずはチャレ友が変なおっさんじゃなくて安心した、ちゃんと同い年の素敵な女の子だった。最初に対面したとき「はじめまして~ww」とおふざけ半分で挨拶したのだが、知ってるはずなのに知らない、知らないはずなのに知られている、すごく不思議な感覚だねという話をした。流石に一応初対面なのでインターネットの距離感で話すわけにもいかず、昔からのチャットと初対面の会話の距離感が全然違うのが面白かった。例えるなら、小さい頃に遠くに引っ越してしまって一応連絡は取り合っていたけど大人になった姿は全然知らない幼馴染に10年ぶりに会ったみたいな感覚?(長い)ずっと会いたかった人に会えたという事実はもちろん、パソコンの前の世界にのめり込んでいた小学6年生のあのころ、画面の向こうのみんなに会いたい!お話してみたい!と実現不可能な夢だと思っていたことを本当に実現できたこと自体がとても嬉しかった。こういう時に、東京に来てよかったと実感する。この話はまた他の回で書きたいと思っているけど。あとは相手に5億年前のハンネで呼ばれたこととブログの読者ですって言われたことがマジで恥ずかしかった。他人に読まれて恥ずかしいブログを書くな。

 さて一回目の映画都会トムは、本当に映画の内容が「ウワ~~~~!!!都会トムだ~~~~~!!!!」すぎて終始ううう~~;;という顔になっていました(何?)(趣味ブログにも満たない語彙)。何なら後半はずっとバカ泣きしてたし。まず中学生二人の夢に向かう熱い想いとひたむきな姿が純粋に心にきたし、具体的に言うとネタバレになってしまうけど「そうだよなお前はここでこうするよな~~~~!!!原作解釈一致~~~~~~!!!!」「この台詞が実写で観たかったんだよ~~~~!!!!」となる場面がたくさんあってさらに限界になっちゃった。公式と解釈が一致したときのオタクの感情だけ詰めてAmazonで売ってくれ。あとAbemaドラマで肩慣らししとかないとあまりの登場人物再現度に映画館で暴れるところだったので先にドラマ放送してくれてよかったありがとう。初回のドラマを観たときは自宅の部屋で暴れた。

 なお原作がデカい作品の実写化はなかなか原作ファンを満足させるのが難しいイメージがあるし正直私も友達も若干の不安はあったけど、都会トムに対しては全くの杞憂だった。原作完全再現とまではいかないものの原作をちゃんと大事にしてくれてなおかつ映画オリジナル設定も活かしてくれる絶妙な匙加減で、むしろ初見さんより原作ファンの方が楽しめるような映画だった(色々詰め込まれすぎて原作未履修だと振り回されるかも?)。映画が終わった瞬間にこれは最低でももう一回はリピだな…と思った。そしてそしてあの二人のクソデカ関係性を96分の映画にうまくまとめてくれて、本当に、ありがとう……二人の冒険と友情に、乾杯……

 そしてその二日後に二回目の鑑賞!これは都内某所での出演者登壇トークショー付き上映会だったのだが、前日の夜にまだチケットが間に合うと聞いて衝動的にコンビニダッシュした。どのみち二回目いつ行こうかな~と映画館探してて、たった二週間で上映が終わってしまうという情報を知ってひっくり返っていたので丁度良かった。夏休み中の無職大学生、人生で最強のステータス……!(2回目)到着してみるとなかなか客層が謎で、本当に都会トムのイベントか?勘違いしてるのか?と思ったけどどうやら登壇する子役くんのファンさんだったみたいで、中学生男子アイドルのファンっておじさん層も多いんだなと、また一つ世界を知った。出演してる子役くん達がそれはそれは微笑ましくて私もトークショーめちゃめちゃ楽しませてもらったし彼らの将来に期待大なので是非ご教示願いたい。あと役者のファンさん方は感想ツイートにめちゃめちゃふぁぼくれたり映画をきっかけに原作も履修してたくさん楽しんでくれたりする人もいて原作ファンからしたらとてもうれしい、ありがてえ、熱が、す、すごい…!ポニョ、狂ったオタク、好き!!!!

 そんなこんなでトークショーでニッコニコした後は通常の映画が上映されて、二回目でより細かいところまで落ち着いて観れたのと隣の子役くんファンさんが可愛い演技シーンの度に肩を揺らしてニコニコしてくれるのとで何なら一回目より楽しめた(あとこっちの方が映画館がデカくて音響が5億倍良かった)。映画が後半に向かうにつれて、二人の青春のまぶしさが、小学生の頃都会トムの本を開いたときのあのワクワクが、そして水曜日の図書室での思い出が一気に押し寄せてきて、私は小中学生の頃にあまり良い思い出が無いのだけれど、大学生になった今そんな過去を清算してくれる作品に出会えた自分はなんて幸せなんだろうと胸がいっぱいになってしまった。青春をインターネットに費やした私が、少年少女の心を失わず青春ゾンビにならずに過去の色々も結果オーライかなと思えた。それがどんなに有難いことか。これは都会トムのおかげですありがとう。

 映画が終わって小学生の頃の思い出と大学生になってまたそれを思い返すきっかけをくれた都会トムへの感謝とでクソデカ感情の洪水になっていたのだけど、会場が渋谷&終了が結構遅かったのとでエモの感情に浸りつつ急いで帰らねば!夜の渋谷コワ!と混沌のスクランブル交差点を一人小走りで駆け抜けた。夕方の河川敷を二人全力で駆け抜けるキラキラ青春映画を観た直後に大人になってしまったノスタルジーを語った曲ばっかりシャッフル再生で流してくる自分のiPhoneにキレながら、道端でキャッチのチャラいお兄さんに絡まれかけてそういう面でも大人になってしまったなあと思いながら、水曜の夜、私は清々しい気持ちで夜の京王線に揺られるのであった。(終)

 

 読んでくださりありがとうございました。管理人へのメッセージはマシュマロまで↓リクエストは気分で通すのでご容赦を~。

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