ぜりーとゼラチン工場

限界大学生の思考掃き溜め

「なんでもいい」って言わないで

 お久しぶりですこんにちはぜりーです。最近は某感染症に敏感になりながらの推し活とドラムと労働とでなかなかに気の休まらない夏休みを過ごしております。先日怒涛の推し活期間が落ち着いたのでその振り返りでもしようと思います。

 先に8/14の某ゲーム配信界隈大運動会の話。ああいう感じのイベントは初めてだったので結構新鮮で楽しかったです。個人的には、会場でペンライトを振っている人がまばらにいたんですがそれがほとんど歌い手オタクで青と赤がやたら多かった(出演してたのがそさんと月くん)のがお里が知れて面白いなと思いました。会場で大声こそ出せないものの爆笑シーンやスーパープレイが出たときにはどっと笑い声や歓声があがっていたので、このご時世でもマスク越しで感情を共有できるようになってきたんじゃないかなと。思ったより会場と一体になって楽しめました。推しの率いる青組2連覇おめでとう!乱入者なんていなかった。

 そして推しのライブツアー……これがまた大変だったんだ……色んな意味で……。

 7月後半~8月前半にかけて行われたツアーで、8月は夏休みだし貯金も無いわけじゃない(尽きても働く時間はある)から時間とお金の許す限り会いに行きたいな~~!!!(躁状態のオタク)と、思い切って東京公演に加え名古屋公演のチケットを取りました。この時点で交通手段やその費用さえ調べていない。調べたのは大学の学年暦のみ。オタクの思い切りの良さほど怖いものはない。推しの存在はプライスレスだし、お金の都合なんてそれと比べればちっぽけな問題。理系の端くれとして数学および算数が苦手なのはずっとコンプレックスに思っていたけど、推し活において一番の武器は数値計算能力の無さですからね。推しができたら次にやることはファンアート漁りと家の電卓を全て捨てるところから始まる。今時スマホ以外で計算機使うやつはいません。ダウト。

 そしてライブチケットが名古屋と東京どちらも当選したことを確認し(本当に当たりやすくなったものです、界隈が”厳選”されてゆくのを感じます)、それからしばらくしてはじめて「そろそろ交通と宿調べないと早割取れなくね!?」と気付きなんとか高速バスとホテルを確保。自分の中にあるのが宮崎~東京の飛行機の相場だったので、高速バスの安さにめちゃめちゃ驚きました。交通費と宿代合わせて予想の半分くらいに収まった気がする。なおそれ以外に費用がかさみまくったのですが……

 しかし7月は理系大学生としてしっかり怒涛の試験期間を乗り越え(もう何回徹夜したかわからない)、夏休みに入って参戦服買って青にインナー染めて推しの女(またの名をオタクのすがた)に華麗に変身したのちすぐ8/2~8/4の二泊三日名古屋遠征にレッツゴー!インナーの青がめちゃくちゃ綺麗に入ってほんとに美容師さんありがとう。前回白→青ときて、「寒色系がお好きなんですか?次ラベンダーとかどうですか?」って言ってくれたけど残念ながら青と白以外にするつもりはないんだ……なぜならオタク・所属・アピールのためだけに髪を染めているので……

 初めての高速バスはほんとに修学旅行のバスを想像していたので(伝わるよね?)、ちゃんと隣の席との仕切りがあったり寝る用の頭カバー?(ベビーカーのアレ)があったりして意外と至れり尽くせりじゃん!と感動しました。でもさすがに東京~名古屋の5.5時間は休憩込みとはいえかなりしんどかったので、これが限界かなと思います。これより距離があったら大人しく新幹線か飛行機取った方がいい。

 そんなこんなで名古屋に到着したわけですが、名古屋、地下鉄がなかなかに複雑……。あとライブで推しが「名古屋駅ってなんか渋谷に似てない?」って話をしてて、そのとき会場のみんなは「う~ん……?」って感じだったけど私はなんとなく分かる、分かるよその気持ち。1日目は昼過ぎ~夕方ごろに着いてホテルにチェックインして、長時間バスに乗ってそこそこに疲れていたので部屋のソファーで死にかけながらその日の夕飯を検索。どうせなら味噌カツを食べたかったので、近くの有名そうなお店に観光がてら歩いて向かうことにしました。名古屋は運転が荒いらしいという前提知識からのバイアスかもしれないけど、やっぱり心なしか横断歩道を渡るのが怖い、かもしれない。せっかく推しに会うために遠征してきたのにここで死にたくない。せめて轢かれるならライブ後がいいですお願いします。でも東京公演もあるからやっぱりナシで……。あと味噌カツはめっちゃ美味しかった。量が多くてしんどかったことに年齢を感じました。でもほんとに美味しくて名古屋3日間全部味噌カツでもいいくらいでした、もったいないからやめたけど。ちなみに次の日の名古屋公演で偶然会った福岡住みのインターネットオタクフレンズは「味噌カツ前食べたけど、私はソースでいいかな…って感じ」って名古屋駅のホームで思いっきり言い放っててめちゃくちゃ好きでした。やっぱりあのスーパーマイペース自由人のオタクを長年やってるだけある。オタクは飼い主に似る。

 そして来たる8月3日、ライブ当日!!インナーを青に染めたのは前述しましたがこれがまた髪をハーフアップにしたときのかわいさがえげつなくて、今回の参戦服がなかなかお気に入り+それに合うメイクが思いのほか上手くいったのもあって「今日の俺、最強!!!!!」と自己肯定感爆上げ浮かれオタク。でもあのときが確実に19年今まで生きてきた中で一番垢抜けてかわいくなれた瞬間だったと思う。現場があるごとにメイクが上手くなっていく。裏を返せば現場以外の日常メイクが死ぬほど適当。自分の中ではメイクというよりもはや「オタクのすがたへの変身」というつもりかもしれない。現場に行くまでの準備で自己肯定感とワクワクが最高潮になって、家を出て会場に近付くにつれて同じ現場に行くであろうめちゃくちゃかわいい子たちを目の前にして自信をなくすまでがワンセット。今回は電車を出てすぐに「それっぽい子二人組」がいたのでその子達についていくだけで地図を一回も開くことなく会場に到着することができました。現場は「それっぽい子」についていくに限る。全員家からライブTシャツ着て来るかクソデカ痛バ持って歩いてくれ。

 会場に着いてからは物販行って、今回はグッズを8000円以上買うとお見送り会参加券が貰えるとかいう悪徳業者仕様だったので(大体毎回欲しいものをリストアップするだけで10000円は超えるんだけれども)ちょうど8000円ちょいになるくらいまでグッズを買い。初めて缶バッジくじでシークレット絵柄を引けて「やはり、今回の私、””持ってる””な……」と思いました。なぜならチケットが発券されたときの座席もなかなかに良番だったから。物販を並び終わってから開場まで4、5時間あったので本当は会場周辺を観光したかったのですが、あまりの暑さに会場を出る気になれず断念。物販および待機場所が室内で本当に良かった。推し、晴れ男すぎる。暇つぶしのための小説もホテルに置いてきてしまったので(本当にどうして?)、ただ携帯をいじったり座ったまま目を閉じて半分寝たりしてひたすら無益で虚無な待ち時間を過ごしました。あの時間は本当に何だったんだろうな。いつになったら開場直前にちょうど物販買い終わるような完璧なタイムスケジュールを見積もることのできるオタクになれるんだ?ハウツー本があったらぜりーまで教えてください。コメントかマシュマロで待ってます。

 そんな無益で虚無な4時間を終え、やっと開場時間に。座席がどのへんかは事前に調べて大体わかってたけど、やっぱり近い……!!!!!(最前から16列目)しかも慣れ親しんだ市文に形がすごく似てるから、なんか、ここが家ですか?50回くらいここ来たけど?えっこんな至近距離で推しが見られるんですか?合唱コンクールより近いじゃん……しかもコンサートホールだからアリーナとかいう凶悪な概念無いし。一番前から全部傾斜ついてるし。最高か?地方公演また絶対行きます。

 ライブの開場時間から開演までの間ってビックリするほど短いですよね。あの瞬間が生きている中で一番短い1時間だと思います。いやライブ中の方が短いわ。やっぱり嘘です。待ち焦がれた瞬間はすぐにやってきて、推しらしいメルヘンでかわいらしい音楽が流れ出して、え、??????

 衣装、かわいすぎんか???????王子?王子おるけど???????エ゛ッ……………………これが33歳………………?何進法で33歳って言ってる?6?7進法くらい???疑っていこうな、世界……………

 そして最初の曲がめちゃくちゃかわいい~~~~~~!!!!手拍子、かわいい~~~~~~~~!!!!!!いつか広辞苑の編集者になって【可愛い(かわい-い)】の説明欄にこれを載せて上司に呆れられたい。作業が終わらなさすぎて深夜テンションがキマってもう意味が分からない。でも、今回の衣装、マジで過去イチで好きなので、衣装展示待ってます。東京公演のレポで王子衣装抜いてくれたナタリー、お前を一生愛す…………いやどうしてAtRのライブレポで毎回背中合わせの写真抜いてくれないんですか?キレそう。

 今回はほんとに席が近くて、初めてライブ中の表情が肉眼ではっきり見えたので終始大大大満足だったし、セトリも大優勝でもう、俺、ここに来てよかったよ……推しに触れるたびに推しのこと、好きだな……という実感が増えてゆく。推しのこと好きすぎて、どうしようね……(定期)地方公演、箱が小さくて必然的に推しが近くなるし、人が少ないから物販も混まないし、観光もできるし、完全に味を占めてしまった。楽しすぎる。ただお金と時間は飛ぶので、また推しのために長期休みバ畜野郎にならねばならない……。でも東京公演より何倍もストレスフリーで楽しい(この数日後東京公演で地獄を見ることになる)。あれ?東京に行けば推しに会えると思って上京したのにどうして地方にまで追っかけしてるんだろう?夏休み子ども科学電話相談に電話したら解決してくれるかな。

 そのあと例のお見送り会に参加するわけですが、前述のトンカツはソース派お姉さん(2か月前に相方の東京ドームに一緒に行ってくれたインターネットオタクフレンズ)が斜め前くらいの座席にいて思わず声をかけたところ、「エッ近い!私も一人でめっちゃそわそわしてるんです~!一緒に行きましょうよ~~!!」ってすごくフレンドリーにしてくれて二人で2、3メートル先にいるライブ後の推し(とてもかわいい)にバイバイしてから一緒に喋りながら駅まで行って電車に乗りました。まさか会えて最後まで一緒に帰ってくれるとは思ってなかったのでとても嬉しかった。やはり趣味を共有できる友達というのは、良い(よい)……。ライブって推しに会えるのはもちろんだけど同じ推しを推す仲間たちと同じ時間と空間を共有できるのも前者に負けないくらい好き。あと翌日の空いた時間で行った科学館と宝石展は化学科大興奮大満足の内容でした。東京で常設してくれ…あの展示の総額、多分私たちが想像できる金額より桁が5個くらい多い気がするからどう考えても無理。

 そして名古屋から帰りほぼ一週間後の東京公演、ここで予想外の事態が発生するわけですがその前に。会場近くに到着したときに、何か違和感があるなと思ったんですよ。会場に近付くにつれて”っぽい”人たちが増えていくのが割と好きなんですが、何か、イメージカラーと雰囲気と年齢層が違くね?何事???と思って原宿駅から代々木体育館まで歩いていたら途中のすぐそばになんと某いちごの王子様だか何だか知らんが他歌い手グループ様のイベントがやっているではないですか。同じ歌い手とはいえ世代も活動スタイルも両極端にある活動者の盲目他担拒否過激派オタクがお互いを良く思っているわけもなく(※偏見)、カラフルでフレッシュな小中学生とそんなガキを見下す青色の大きなお友達が入り乱れるカオス空間・原宿駅西口、こ、ここが令和の地獄ですか?神様……どちらかというと歌い手は平成の文化なんだよな……輪をかけて地獄だな……「せめて某船グループにしろよ~~」って話してたお兄さん二人組、絶対こっち側の人間で面白すぎる。向こうのファンの方々、本当に、申し訳ございません。今後とも仲良くしましょう。それにしても代々木体育館、マジで日陰がなくてグッズとフードの物販に炎天下の中数時間並んで開場前に息絶えるかと思いました。オタクにも、体力、必要……。スタッフさんはもっと大変だっただろうに感謝しかない。もう二度と来たくねえよとうんざりしていたけども3日後にまたここ来るんだよな……という絶望に打ちひしがれていました。頼むから全ライブ会場で物販を室内にしてくれ。

 代々木体育館は縦に長い会場で、ライブのかなり前から「アリーナ後方とか絶対何も見えないし1、2階席よりハズレじゃんw」とかほざいてたら3日前のチケット発券で本当にアリーナ後方を引き絶望。安定の座席運の無さ。終わりだ……まあ名古屋と足してプラマイゼロってところか……いや行けるだけ幸せなことだし……と自分を言い聞かせていたのですが、いざ始まると自分の席が通路に面していたのもあって意外と視界が開けている、これ、意外と、いける……!!!と嬉々としてライブを楽しんでいた途中。事件は起こる。エッ、ト、トロッコでアリーナを一周!?!?!?!?しかも止まって、エ゛、バックステージ…………!?!?(アリーナ後方なのでめちゃくちゃ近い)極めつけはこ、このイントロは、ゆ、ユラユラ…………(夢か?) 本当に表情どころか衣装の細かいキラキラまで鮮明に見える距離で、こんなんアリーナ前方より大優勝じゃん……かわいいねかわいいねウワッこっち見ないでいややっぱ見て!!!!!(ペンラで顔を覆う限界オタク)バックステージで2、3曲歌って、あっもう帰っちゃうのか……と一旦落ち着けたと思いきや、あれもしかして行きの通路から考えてこの私の3列前の通路、帰りのトロッコ通過したりします???エッッッ本当に近づいてくるんだが!?!?マジ!?アギャ……いや近い近い近いって目が合っちゃうよ!!しかもちょうど曲がり角のところだったから言わば少しだけ待機時間が長いわけで、ほんとに目が合う距離だった、いやそんなファンサするような人ではないのですが、もうそれはそれはキラキラしていて、トロッコでアリーナの後ろから正面ステージに帰っていく煌びやかな背中を視線で追いかけていたとき、人生…………と思ったんですよね。将来就きたい職業だとか、大人になったらこんな生活を送りたいだとか、新しい家族は欲しいかとか、世間一般で言う「人生」って多分そういうものだけれども、でも、確かにこの瞬間が、私にとっての人生だなって思った。一生懸命バイトしてお金貯めて、ときには遠征もして、自分ができるありったけのかわいい恰好に変身して、共通の趣味を持つ大好きな仲間と一緒に、大好きな人を全力で追いかけるこの瞬間が一番好きだし、この瞬間にいる自分が一番好き。推しが人生、だなんてよくあるオタクの過剰表現だと思われるかもしれないけど、こんなの、人生に決まってる。だって私の一番だから。人生って、前述のような真面目なものでなくても、その人がそう思えるものなら何でもいいんじゃないかな、と思う。

 母親やそれにあたる人から今日の晩御飯は何がいい?って訊かれたときに、「なんでもいい」と答えた経験はありませんか。私はめちゃくちゃあります。というかほぼそうです。そしてそれは大抵、相手を困らせる。なんでもよくないのよ!と言われる。あまりに自由度が高すぎるものは逆に行動のしづらさを生むから。でも、なんでもいいものはなんでもいい、とも思う。だってなんでもできるもの。まだ成人すらしていない、こうやって母親を困らせてばかりのガキが人生について語るのはきっとナンセンス。だけど、人生ってたぶん、今日の晩ごはんと同じくらいなんでもよくて、なんでもよくない。(終)

 

 今回は長くなってしまいましたが読んでくださりありがとうございました◎何かあればマシュマロまで↓

marshmallow-qa.com

パインアップルは涙の味

 東京ドームからの帰り道で買ったポムポムプリンのパイナップル味のグミ。翌朝に食べたけど、あんまり、美味しくなかった。
 当日は頑張って泣かなかった。推し本人も、湿っぽい感じじゃなくて楽しく終わりたいから今日は泣かないんだ、って言っていた。声が震えたりとか泣きそうな素振りも全く見せていなかったけど、立派な人間のはずなのにどこか頼りなくて、生放送でも時折涙声になっちゃうような今までの推しの姿を思い出して、今になってノートPCの前で泣いている。あんまり美味しくないグミを食べながら。ほんとに、強く大きくなったねって、かっこよくなったねって、親じゃないけど。何なら10コ以上年上だけど。私はそこまで古参ってわけでもないしオタクとして古参・新参の価値観はあんまり持ちたくないけど、もう結構長い間推しのことを応援してこれて本当によかったと思う。もっと早く知りたかったとかもっと前からライブ行きたかったとか、よくばりは止まらないけど、中高大と大事な(?)青春時代をずっとずっと一緒に歩いてきてくれて、この人格形成に大切な期間にずっと共に過ごしたものなんて、人生と言っても過言ではないと思っている。実際推しに出会って人生狂わされた場面ってきっとめちゃくちゃある。みんなも推しに人生狂わされてけ。
 この話は前にもした気がするんだけど、私は推しのことを『自転車の補助輪』だと思っていて、これはどういうことかというと、補助輪がなくても一応は自立して進めるし進む道は自分で決める。だけどそこに段差があったり障害物にぶつかったときに転ばないように支えてくれて、すぐそばで人生を一緒に進んでくれる補助輪のような存在が推しだった。今もそう。
 推しが紅白出場とか活動休止の発表をしたとき、Twitterの大学垢で友達から「フォロワーの安否確認に来た」って言われた。私が歌い手の限界オタクだってことを仲の良い人は知ってるって感じなんだけど、「まふまふ」が第三者からした私のアイデンティティになっていること、なんだか誇りに思う。勝手に他人を自分のアイデンティティにするな。未だに胸張って歌い手が好きです!って言うのに抵抗があるどうしようもない趣味コンプおばさんだけど、そんな自分とも少しずつ、お別れできる気がするよ。本当に私は、推しのオタクでよかったし、幸せだし、この事実を誇りに生きていきたい。推ししか!!!!!勝たん!!!!!!!!!!!!!!!!!お前が一番だ!!!!!!!!!!!!!こんなかっこいい推しを全力で追いかけてこれたこと、人生の誇りです!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
 東京ドーム翌朝にやっていた作業を途中で止めてしまってこのあたりから再開しているのだけど、時間が経つにつれて、いつも夕方に楽しみにしている一日一回の推しのツイートが無いこと、無言でyoutubeに投稿される歌詞表示すらない新曲の静止絵動画、(ついでにちょっぴり病んでる相方)、覚悟はしていたつもりだけど本当にすぐ眠っちゃうんだなって寂しくて寂しくてたまらなかった。ライブで散々惚れ直させておいてそんなのひどいよ。もっともっと応援したくなったよ。もうアルバム何年出してないの。神楽色2019年って見てびっくりしちゃったよ。私は「いつ推しが活動をやめようと、今まで貰った作品やそれに伴う思い出が既にお腹いっぱいなほどあるから大丈夫生きていける」って綺麗事を抜かしていたのだけれど、そんな簡単なことじゃなかった。大好きな作品たちとその思い出が沢山沢山あるからこそ、綺麗であったかくてずっと抱きしめていたいものたちだからこそ、もったいなくて仕方なくて、ここで終わりにしたくない。新しいぬいぐるみが欲しくなる。机の引き出しに引っ掛けた、日に日に増えていくペンライトが恋しくなる。補助輪だってきっと、新しいものに替えないとやがてはボロボロになる。自分が一番欲張りになってしまうものに対して綺麗事なんて通用するはずがなかった。
 推しは何度も私たちに本当にありがとうって言ってくれたけどありがとうを伝えたいのはこちらのほうで、推しがこちらに思ってくれてる感謝の気持ちに対して、こちらは5万人分の、ライト層のライブ楽しかったな~って気持ちからオタク11年選手のクソデカ激重感情までそれぞれ全員異なったありがとうを抱いているんだよ!!!と伝えたい。ライブの内容自体には後日有料配信があるからあまり触れないつもりなのだけれど、個人的には一番好きと言っても過言ではない大大大好きな曲を1日目それもアンコールのラスト、ペンライト思いっきり振っていいよ!!って言って歌ってくれたことが本当に本当に感謝しかありませんでした。ありがとう…ありがとう…オタク成仏できます…有事の際には葬式で流してくれ………
 5万人の中でも本当に何もできない無力なオタクだけど、せめてもの感謝として、ずっと良い子にして待っていよう。そして、また帰ってきたときにおはようって言おう。それまでは、彼が何歳になるまで女の子になってくれるか否か考えることにしよう。
 ねぼすけな推しが目を覚ますときにはとっくにあの美味しくないグミは店頭に並んでいないと思うけれども、そのときにはたぶん、パイナップル味のグミはもう少しおいしい。

(終)

 

読んでくれてありがとうございました◎皆様も後悔のない推し活を!

例のごとく何かあればマシュマロまで↓

marshmallow-qa.com

宛らCITY GIRL

 お久しぶりですこんにちはぜりーです。最近はおかげさまで友人に恵まれ、毎週何かしらの予定が入ってそれなりに大学生らしい楽しい生活を送ることが出来ています。なお口座残高は考えないものとする。

 その中で昨日は東京ソラマチの推しのコラボカフェ・スタンプラリーに行ってきたのですが、それは比較的どうでもよくて(よくない)、なんと長年お世話になりまくっているTwitterのフォロワーさんに勇気を出して声をかけて同行してもらったんですね……その方も”上京したら絶対会いたい人リスト”のうちの一人だったのでまた小さな夢が一つ叶ってとても嬉しかったです。長年付き合ってきた気の合うフォロワーが実際会ってみたら若造コミュ障芋女でホント申し訳なさすぎるなと思いつつ。もっと垢抜けたい今日この頃です。ちなみに青いカレーを食べたのも初めての体験でした。それはそれとして、やっぱり、行きたいイベントに電車乗ってすぐ凸できる東京って、すごいや……

 

 さて、上京してからそろそろ一年経つけれども、以前から憧れていた場所・会いたい人・やりたいことをこの一年で怒涛の勢いで回収して初めての経験を沢山できたのはやっぱり東京に来て一人暮らしを始めたから、であろう。

 ずっと、都会に憧れていた。前述したことが何の障害もなくできるから。今まで地方在住であるせいで諦めたことが数えきれないほどあるから。何よりも、自分がやりたいと思ったことに対して楽に足を踏み出せる、「何でもできる無敵感」を手に入れたかった。やっぱり、何かをする機会や場所というのは都会の方が圧倒的に多いから。まだまだ私がやりたいこと、経験してみたいことは沢山沢山あって、いちいち陸の孤島から飛行機に乗って日本中駆け回るにはお金も時間も足りないから。一旦上京して一人にならないとそれらができないのは、ある意味逆に行動力がないとも言える。

 最近思うのは、私は推し活をしているときの私が一番好きだな、ということ。友達と一緒に笑いあっているときの私とか、楽器を演奏しているときの私もまあまあ素敵じゃないかなとは思うのだけれど、推し活をしているときのような「自分の意思で、自分の力で、自分のやりたいことをして、自分を幸せにしている自分」が一番輝いていて充実していて自己肯定感が上がるな、と思う。自分が東京に来てやりたかったこと、なりたかった自分はこうじゃないのかな、とも。

 しかしこのままだと地方在住読者のみなさまに喧嘩を売る上京はいいぞbotになってしまう。そういうことをしたいわけではなく、この記事の意図はむしろ逆なのでここで弁解させて頂きたいのだが、私が好きな自分はあくまでも「自分がやりたいことを自分で実現する自分」なのであって、「東京にいる自分」ではないということに気が付いた。自分のやりたいことを実現しやすい場所が自分にとっては東京だったというだけの話で、その人の夢の実現に適した場所はその人によって違うとも。

 それなので、私が憧れていた人間像は「自分のやりたいことを自由にできる人間」であって、「都会に住んでいる人間」ではなかったのだ。上京して都会の便利さ素晴らしさを一年でこれでもかというほど体感した側の人間だけれども、地方であっても自分の夢に適した場所でそれを実現すべく奮闘している人も沢山いるってことを忘れずに生きていきたい。そういう人びとは、生活している地域に関係なく眩しいほどに輝いていると思う。宛らシティボーイ・シティガールである。どこにいても。(終)

 

 P.S. それはそれとして都会生まれ都会育ちでその有難みを全く理解できていない大学の同級生は処す。

 

 最後まで読んでくださりありがとうございました◎何かあれば以下マシュマロまで↓

marshmallow-qa.com

振り返って、前を向く

 さてさてお久しぶりですぜりーです。最近ぜりーという名前を使ってなさすぎて今若干の違和感を覚えました(Twitterの名前すら「作業」になっている)。

 最近は特に忙しいわけでもなかったのですが(何なら前期より全然時間割に余裕はあったはず)、ネタ切れなのか単にやる気がないのかで作業が進まず。安心安全のぜりークオリティ。更新を待ち望んでいた方がいらっしゃったなら申し訳ない。こんな社不に期待をするな。

 というわけで前回の更新から二か月以上経ち、流石に年内にもう一つ出したいなと思っていたら大晦日。せっかくなので今年一年の振り返りをしていこうと思います。

 まずは1~3月の受験期真っ只中。高校の某職員室前の自習スペースで寒さに震えながらセンターや二次の過去問を解いていたことを思い出しました。そのときいつも膝にかけていた水色とグレーのマフラーは東京に持って行って今でもお気に入りです。相棒。センター試験の日のお弁当かなんかで母親からの激励を感じてほっこりした記憶があるのに内容を忘れました、高校受験の日のお弁当にリラックマのかわいい海苔がついてたことはちゃんと覚えてるのに……でもその日に貰った学業お守りは大切に今でもリュックの内ポケットに入れています。あれ?貰ったのセンターの日だっけ二次の日だっけ……(最悪)

 わたしの大学受験は割と安全受験で、あまり受験期に追い詰められたりはしていなかったけど、必死で受験勉強して合格して泣きながら喜んでる同級生とか一生懸命勉強したのに合格できなくてコンプレックスを抱えてる大学のクラスメイト(わたしの大学は前期落ちの受け皿大学)とか見てると、自分は何かに命をかけて全力でやったことってろくにないんじゃないかなあと思って少し虚しくなります。自分は「楽しめる範囲で、頑張りすぎない」をモットーに生きているところはあって、これを生きるのが上手と取るか甘えと取るかはともかく、何かに必死に取り組まないと成長できないことってあるよなあと思っています。どうするかね。ところで安全受験とは言ったもののわたしの受けた大学は二次がアホほど難化してこれワンチャン落ちたなと思って割とガッツリ病んでました。泣きながら予備校調べたりね。杞憂だったけど。個人的に面白かったのが、そんな何もろくに手につかない精神状態で唯一辛いことを忘れてできたのが「youtubeの爆食動画を見る」だったことで、結局食事シーンって人間の生命活動に一番近くて一番刺激が少ないんだろうなあと新しい発見をしました。爆食動画、病んだときにオススメです。笑える系youtuberだと尚良し。わたしは肉チョモをずっと見てました。

 さて大学には第一志望に無事合格し上京した4月。ここまでで既に1000文字超えてるけど大丈夫そ?4~6月あたりは慣れない一人暮らしと想像以上にキツすぎる大学生活とホームシックとで精神やべえ~~~大学やっていけねえ~~~になっていた時期もありました。でもこの時期は周りの同級生みんな大学やめたいって言ってた。これが化学科か……それでも一人暮らしだからこそできることは楽しみまくっていました。深夜徘徊とかバカの食事とか。

 あと忘れちゃいけないのがこのブログも4?5月あたりに始めましたね(今調べたら4月26日でした)。自己満で始めたものでしたが、意外と色んな人が楽しく読んでくれているみたいでびっくりです、本当にありがとうございます。特にマシュマロが本当に本当に励みになっていました。これからもよろしくな! というか久しぶりに初期の記事を読み返したのですが、バチバチに暗くて笑っちゃった。『Instagramは「深淵」か』、ブログの中でもすごく気に入ってたはずなのに何だこれ誰だよこの拗らせ陰キャ……最悪だな…… こうすると自分の考え方の移り変わりも振り返れるからとても良いかもしれない、この先も長く続けていきたいですね。

 そして夏、夏、夏!!!今年の夏は人生で一番と言えるほど濃い夏でした。ブログの記事にした出来事もたくさんあるので詳しくはそちらをチェッキー!してほしいのですが、8月頭の都会トム映画とチャレ友との感動の出会い、そこから一週間後くらいの夢だった推しのライブ参戦などなど。たくさんの”初めて”を経験してたくさんの夢を叶えた夏でした。あとこの時期から労働を始め、その無敵感からお金の使い方が奔放になっていきます。昔から散財癖があって貯金が苦手なことは自覚していたのですが、大学生になっても全く成長していませんでした。推しのために、働くんだよな…… あと夏休み最後の9月末には推しのアルバム「ゆめをきかせて」が発売されて、これが本当に本当に本当に、””良””だったんですよね……曲はもちろんコンセプト自体もすごく良くて永遠に聴いてた。マジで良いのでyoutubeに上がってるMVだけでも観てくれ。

 10月から12月にかけてはもう本当に最近って感じで、10月なんてもうほぼ二か月経ってるのかと今気づいてびっくりしています。後期からは大学の登校制限も緩くなって他クラス他学科にも友達が更に増えました。わたしは入学前はこんなに友達に恵まれるとは夢にも思っていなかったので(どうせ端っこで陰キャになるんだろうなと思っていた)、予想以上に大学デビュー(?)できて嬉しいです。自分の人見知りが治る日が来るなんて思っていなかった。標準的なコミュ力のある理系大学生がいっちゃん話しやすい。春の初めて丸一日登校する日に近くにいた女の子グループにお昼一緒にどうですかって話しかけた自分は流石に褒めてあげたい。大学は人脈ゲーだし授業で嫌でもコミュニケーション取らないといけない場面があるから、結局人間追い詰められると何とかなるもんですね。今年一年の学び。あと単純に大学の人間がみんな良い人すぎる。ここに来てよかったなあと思えるのはとても幸せなことです。一期一会という言葉の意味を実感した一年だったかもしれない。

 そしてなんとなんと年末、数時間後に一大イベントがあって、なんとわたしが6年?7年?全力で応援していた推しが紅白に初出場するんですね、本当に本当におめでとう。出場が発表されたあとに推しが「色々叩かれたりもして応援するのが大変だったこともあっただろうけど、今、ファンのみんなが応援してきてよかったって思える存在になれたかな」って言ったのを聞いたときは流石に涙出ちゃいましたね。確かに色々あったけど、今までたくさんの思い出をくれてここまで大きくなって大舞台に立てるようになった推しは本当に誇りだしずっと応援してきてオタクは幸せです。推しててよかったって思える瞬間がオタクにとって最高の瞬間なんだよ。本当にありがとう。こちらもめちゃくちゃ緊張しますが子の学芸会を見守る親の気持ちでテレビの前で全力で応援したいと思います。がんばれ。

 

 そんなこんなで2021年はやっぱり環境が大きく変わったのもあって人生の中で一番と言ってもいいくらい濃い一年でした。今年で学んだことはきっと来年の自分にも繋がっていくから、今までの自分を大切にしつつまた新しい自分へと生まれ変わろうと思います。振り返ってそれで終わりじゃなくて、また振り向きなおして前を向かないと始まりませんからね(タイトル回収)。環境は大きく変わらないだろうけど、それでも来年はさらに今年より濃い一年にしたいな。一年ありがとうございました。みなさまも良いお年を。(終)

 

 読んでいただきありがとうございました!感想ご意見諸々はマシュマロまで↓

marshmallow-qa.com

ミルクレープは自分自身の夢を見るか?

 はいこんにちはこんばんはぜりーです。最近作業に対してのモチベが高いのにまとまった時間と気力体力が無いのが辛いです(モチベ以外何もなくないか?)。今回は寝ようと思ったタイミングで推しの配信が始まったので作業時間を錬成できました。推しは錬金術。いつもいつも推しに人生を助けられまくっている。

 さて、先日はそんな推しのめでたいめでたいお誕生日でした。おめでとう。いつもありがとう。長生きしてね。この女オタク、この春から一人暮らし、すなわち全てを自分の裁量で決められる超自由生活を始めたので推し活も思いのまま、それを良いことにあの「本人のいない誕生会」を自宅でこじんまりと開催しました。普段ついついコンビニスイーツを買ってしまう私ですがこの日にちゃんとしたケーキ食べるから!と1~2週間ほどコンビニとスーパーのスイーツを封印し、お誕生日前夜の生放送に合わせて近所のコージーコーナーで苺のミルクレープを買って帰りました。まあ食べるのは推しではなく私なんですが。やっぱりケーキ屋さんのケーキはちょっとお高めだけどコンビニとは比べ物にならないくらい美味しかった。いつもコンビニに浮気しててごめんなさい。

 そんな推しのお誕生日生放送は事前に何をやるかこちらは全く知らされていなかったのだけど、予想を超える””ガチ””でビビっちゃった……実写でコック姿でお料理……料理の腕以前にひたすらに顔がいいビジュがいい これで料理が上手かったらミュージシャンじゃなくてお料理お兄さんとして一世を風靡してた(音楽はいいのか?) もこみちお兄さんもビックリ!!!そんな期待を裏切らないキラキラした推しのこと、やっぱり好きだな、かっこいいな、と実感した良い夜でした。ちなみに料理の腕は何とも言えなかったです。

 私は、キラキラしている推しが好きだ。すごいことを沢山成し遂げて、大変なことも沢山あって絶対忙しいだろうにニコニコ笑って私たちを全力で楽しませてくれる推しが好きだ。そんな姿に憧れて、推しみたいに何事にも一生懸命で”キラキラしている”存在になりたいと思いながら推しのことをずっと追いかけ続けている。そうすれば、かっこいい存在に近づけると思って。

 そんな”すごい存在”を追いかけていると、時折自分とのギャップが垣間見えてつらくなることがある。そもそも超人気活動者と一般女子大学生は比べものにならないのはそれはそうなのだが、そうではなくて、自分は推しのように一生懸命生きられているかな、自分なりにキラキラしているかな、という話。それを考えるともうだめだ。

 あのミルクレープは、誰の、何のためのミルクレープだったのだろう、と思う。推しのお誕生日を祝うために買ったケーキだが、食べたのは私だし、結局私の自己満だったのではないか?もちろん推しを祝いたい気持ちに嘘はないしケーキをお供え物のように扱うのも勿体ない。だけど、キラキラしている推しのことを追いかけることで、自分もキラキラできているかのような錯覚に陥ってはいないか?推し活は楽しい、でも時折我に返って虚しくなる。私は何も成長しちゃいない、と。推しに憧れて尊敬して、推しみたいになりたくて応援してきたのに推しばかりに夢中になって自分から目をそらす、いわば現実逃避の道具のようになってはいないか。そんなの、推しに顔向けできない。推しは平等に私たちを肯定してくれるからこそ、支えてくれる場面も沢山あるけど甘えてばかりじゃいけない、と思う。夢を追いかける勇気を、頑張る原動力を、いつもいつも私に与えてくれているから。ミルクレープは推しに届きやしないが、自分の活動で勇気をもらって毎日を頑張れているファンがいるとしたら推しはきっと喜んでくれるはず。それが私にできる最大限の恩返しだと思うから、いい加減に推しではなく自分自身に夢を抱いていきたい今日この頃です。

 

 読んでくださりありがとうございました。何かメッセ等あれば以下マシュマロまで↓

marshmallow-qa.com

炊飯器で虚無を保温する

 お久しぶりですぜりーです。前回の更新が一か月半以上前ってマジ!?どうしてここまで期間が空いてしまったのかというと、前回までの題材が自分にとって大きな出来事すぎてそれ以降の日常の中で「これについて書きたい!!!」ってものが出てこなかったのと単に社不のくせに似合わない労働を詰め込んで死にかけていたからです。やはり不労所得しか、勝たん……今回は何かの出来事についてではなく思考の掃き溜め再来。

 高校を卒業してから、地元の友達が自由の幅が広がって色々な活動を新しく始めている様子をSNSでよく見かける。それは大学での学習やサークルであったり、はたまた学生生活とは全く別の活動だったり様々だが、そういう話を耳にする度にあの子はこんなことがやりたかったんだとか、行動力があってすごいなあとか、嬉しい反面ちょっぴり取り残されたような気持ちになる。私が大学生の春からこのブログを始めたのも、そういう理由がある。

 自分では全く理解できないがフォロワーが言うには、私のTwitterは面白い、らしい。私は承認欲求の強い面倒なオタクなので、周りの人が面白いと言ってくれたこと、私の力でみんなに少しでもプラスの影響を与えられていることがとても嬉しかった。本当はフォロワーが面白がってからかっているだけという可能性もあるが、やらない善よりやる偽善というように貰った誉め言葉は有難く頂かせてもらう。私は自分の文章をそこそこ面白いと思っているが、それは自分と限りなく近い価値観の人間が書いた文章だからであって客観的には全然面白いと思っていないので、フォロワーが本気で面白いと思っているならなかなか物好きだと思う。チョロ・オタクなので感想ひとつだけでどこまでも頑張れる。いつもありがとうございます。

 しかし、140字では伝えきれないこと、まとまらないことが沢山ある。もっとみんなに聞いてほしいことが沢山ある。そして、大学生になってからひとつ違う自分になりたかった。新天地で新しい活動を始めたみんなを、自己表現の世界に飛び込んだみんなを見て、私も何かやらなくてはという気持ちになった。自己表現と文章の折衷案でブログというのは丁度良かった。紆余曲折あって文章を書くのをやめてからずっともう一度戻りたいという気持ちはあったし、前述のような承認欲求も加わってリハビリ代わりにこんな限界女の大暴走ブログが爆誕したというワケ。どうしてこうなった?

 最近、「自分の過去の捉え方」について考えることがままある。何度も言うように私の過去は手放しに良かったと思えるものではないのだけれど、大好きな推しが「色々辛いこともあったけどそれらは全て今の自分に繋がっていて、糧になっている。結果オーライかもね」という考え方を教えてくれたおかげで今の私は過去を受け入れ、変なコンプレックスを抱えることなくそこそこポジティブに生きていけている。私の大学がいわゆる”滑り止め大学”だからか、私の周りには上手くいかなかった過去にコンプレックスを持っている人間が多く、「あの時失敗しなければ」「どうして自分はこんな場所にいるのか」と過ぎたことをダラダラグズグズと引きずって自分で自分の首を絞めてばかりいて(みんなそれぞれ事情はあるだろうに勝手にこんなこと言ってごめんね)、そんなことをしていたら絶対に前には進めないし何より苦しいし捉え方さえ前述のように変えればそこそこ気楽に生きていけるだろうにどうしてここまで彼らは頑固で自己肯定感が低いんだろうな?推しの全肯定ハム太郎ソング爆音で鳴らしたろか?と呆れた顔で眺めている。あたしゃ同級生がそんなんで情けないよ。みんないい人なのに……

 そんな推しが先月「子供の頃の自分に聴かせたい曲」というコンセプトのアルバムを出してくれた。その中の曲はそれぞれ色々なコンポーザーさんに提供してもらっていて、曲調から歌詞のアプローチまで本当に様々な個性があるのだけれど、最終的にはどの曲もどんな形であれ子供の頃の自分を優しく肯定して背中を押していて、やっぱり推しの歌うアルバムだな…としみじみした。私にとってずっと推しは過去を肯定してくれる唯一の存在だったから、なんとかポジティブに生きられるようになってきた今またこのコンセプトアルバムを出してくれて本当に嬉しかった。過去だけでなく、過去を肯定的に捉えられるようになった現在の自分のこともひっくるめて肯定してくれている気がする。そろそろ推しに頼りきりじゃなくて、自分で自分の過去を肯定していきたいなと思う。あの時大切にできなかった自分のこと、わたしなら大切にしてあげられるんじゃないかな。してあげたいな。

 私はよくうっかり炊飯器で虚無を保温していることがある。一人暮らしの人は分かってくれると信じているが、これはどういうことかというと保温しておいたごはんを取り出してから保温ボタンを切るのを忘れて炊飯器のフタを閉め、文字通り「虚無を保温している」状態で気付かず放置することである。要するにただの電気代の無駄。

 さて、過去はどう頑張っても変えられないから、今から自分の過去をまるっきり取り替えて満足するものを手に入れることはできない。でも、無理やりにでも過去を肯定して勝手に満足して終えることなら今からでもできる。炊飯器を放置してもごはんは増えやしないが、虚無を保温し続けることはできる。電気代の無駄?少なくとも、心は温かくなるのではないだろうか。(終)

 

 読んでいただきありがとうございました。皆さんも炊飯器虚無保温には気を付けましょう◎メッセージは以下マシュマロまで↓

marshmallow-qa.com

私はまた、泣きながら青色のペンライトを振らなければならない

 どうもこんにちはこんばんはぜりーです。タイトル長いなおい。いつもはタイトルのフレーズが一番最初にパッと浮かぶものなのですが、今回だけは内容が先行してこれだ!ってタイトルがいつまでも出てきませんでした。仕方がないのでなんとなくこれかな~でも長いな~と保留にしていたこれでいきます。

 んまあそんなことどうでもいいから本題に入らせてくれ。

 今回はね、今回はね!ずっと大好きなそらるさんのライブに初めて行ってきたぞ……!!!!!!という話。Thank you, TOKYO……

 もう全部全部本当に楽しかった。夢のような時間だった。何、あの時間は、何ですかね……(放心)この日だけで何回人生における幸福の最大瞬間風速更新した?シンプルに心臓に悪いが?ちなみにライブ前も後もしばらく家事がままならず(推しの存在に対して家事などほんのちっぽけな存在に思えたってのは言い訳でただの社会不適合)、二日後にやっと半分くらい部屋が片付きました。推しに精神的影響を受けすぎ大学学長やってます。

 本当に距離とか時間とか色々な都合で生イベントに行けないまま何年もファンを拗らせ上京した女なので、自由にライブ行けるのは東京にいる今しかない!と思って気合で馬券(※チケット)を当てウキウキで準備した。お一人様一枚しか応募できないのはそれはもうギャンブルなんよ。一回目の抽選は外れて絶望したけど二次抽選で拾ってくれた。ちなみにその二回目の抽選の当落が出た瞬間は大学の友達とサイゼで勉強してて、「ライブ当たったぁ~~~~~~~;;;;」と言ったら「おおおめでとう!!」「暴れていいぞ^^」と祝ってくれた。優しい。あと暴れません。その後からはどんな服着ようかなとか新しい靴買おうかなとか色々考えて、まあ生活もお財布も限界大学生なのでほぼ手持ちで何とかするしかなかったけどそれでも二日前くらいから編み髪の練習なんかもしちゃったりして、持ち物リストもちゃんと書いて、準備の段階からどきどきわくわく、完全に遠足前の小学生。おやつは300円まで。バナナシュークリームはおやつに入りません。

 まあそんなこんなですぐ当日はやってきて、張り切ってかなり早い時間に起きたけど結局やること無くて二度寝して、事前に決めておいた服と練習していた編み髪とあとは時間が無くてぶっつけだったメイクも意外となんとかなってウオ~~~!!!!推しイベのために頑張った私カワイイ~~~~!!!!と自己肯定感を爆上げしてルンルンで家を出たってワケ。もう脳内お花畑。自分ってこんなキャラだったっけ?

 私は微妙な時間にグッズの受け取りを設定してしまったのでちょっと早めに会場に向かったんだけど、会場の最寄り駅に向かう電車に乗り換えるとちらほらと「それっぽい」子たちがいて、じわじわと実感が出てきてしまった。う、うおお……!そして最寄り駅から会場までの道にはもちろんライブに参加するであろう子たちばっかりで、自分は初めてで勝手がわからないのでずっと肩をすくませて半分ビビりながら着いた後も待ち時間を過ごしていた。周りを見た時にみんな何かしらグッズのTシャツとかイメージカラーの服着たりカバンにグッズ付けてたり推し愛が溢れる格好をしていて、ここで完全に失敗した…!と思いましたね……缶バッジくらいつけていけばよかったね……でもファンの皆さんの格好は本当に素敵だったなあ。ぜりーは次回に期待。

 そんなこんなでグッズの受け取り会場でずっと推しの曲が流れててうわ~~!!となったり会場隣のショッピングモールで当日ライブ参加者応援の看板とかイラストを掲げてくれてるお店を見てあったかい気持ちになったり喉渇いて買ったレモネードがめちゃくちゃ酸っぱくてうへぇとなるなどして時間を潰している間に入場時間に!!!待ちくたびれた!!!

 肝心の座席はチケットが発券されたときからいわゆる「逆最前」にかな~り近いことは察していたのでばっちり行路で双眼鏡を買ってきてはいたんだけど、会場が映画館みたいに全体に傾斜がかかっていてブロックの後ろからでも何の遮蔽物もなくステージが見えたので安心した。多分めっちゃ良い会場。また来たい。というか後ろの四列くらいは人が入ってなかったので私の席は実質逆最前の一列手前だった。マジか。

 入場してからずっと流れている開演前のBGMに既に限界になりかけながらしっかり双眼鏡とペンライトとタオルを装着して、開演が近づくにつれて増えていくペンライトの明かりに胸を高鳴らせて、照明が落ちた瞬間にはもう、ぐえ~~~~!!!!始まる~~~~~~!!!!!!!どうしよ~~~~~~~~!!!!!!!

 最初は楽器隊のインストから始まったのだけれど、ライトで一気に会場が明るくなってステージが見えた瞬間に改めて実感が湧いたというかやっとここに来れたことが嬉しくて、感情が溢れてその時点でブワッと泣いてしまった。まだ本人登場してないのに。うっそだろお前。そうだね来れてよかったね。まあそれで、しばらくしないうちに本人が出てきて挨拶しウワ~~~~~~!!!!いる~~~~~~~~!!!!!!!!!(ここまで涙ダバダバ)ほ、ほんとに推しが…いる…喋った…動いてる…マジ……?なんか、なんか思ってたよりマイクの音が大きくて近くて声がよく聞こえて、今まではオンラインライブとかダイジェスト動画のちゃんと整えられたライブ音源しか知らなかったから、エッメッチャ声聞こえるじゃん生ってずっとこんなんなの?こんなんを二時間以上浴びることが許されるんですか?もしかして自分今日死ぬ?と幸先不安になりつつなんとか呼吸を整えてた。相変わらず涙腺ぶっ壊れババア。マスク社会で本当によかったと思う。

 ずっと泣いてばっかりいてもせっかくの生のお姿がハッキリ見えなくなっちゃうのでなんとか落ち着いて、慣れないペンライトも周りをきょろきょろして合わせて振って、最初の数曲が終わってMCに入ったあたりでやっと一息つけた。まあまたMC中に双眼鏡を覗いて限界になってしまうわけなんですが。顔丸い白いかわいいはんぺん……MCもめちゃめちゃ推しワールド展開されてて最高だった……絶対あの時間だけで口角エクササイズ三か月分くらいの効果ある。ニッコニコしちゃうね。あとこちらは大声を出せないから、まさかの本人がMC中にお花摘みに行った(嘘だろ)時もみんな拍手で送り出してたのが個人的にめっちゃツボ。反応の手段が拍手かペンラふりふりしかないからそりゃ仕方ないんだけれども!声が出せる状況ならなんて言われてたか!

 今回のライブはまだ発売前のアルバムの先行ライブで少し前のオンラインライブでお披露目した新曲が中心だったんだけど、それ以外にも定番の歌ってみたとか古参が泣き崩れる大昔の曲とかここでこれやるの!?って意外なチョイスとか、とにかくとにかく痒いところに手が届くようなセトリで、改めて考えてみてもこれ歴代のライブの中でも相当良いライブに行けたのでは??となっている。もちろん全部最高だろうけど、フォロワーも今回は特に良かったと言っていた。私はそこまで古参ってわけでもないけど絶対来ないと思ってた数年前の大好きな曲もやってくれたからめちゃめちゃ嬉しかった。ありがとうLiekki……本当にありがとう……あとアコースティックライブならではの楽曲アレンジが良すぎた。あの神アレンジをあの一回だけで終わらせるんですか?世に出さないんですか?もったいないばあさんに怒られるよ?

 そんなこんなでセトリの意外な選曲に息を呑んだり神アレンジにひっくり返ったりMCが面白すぎて大声出さないように運動した後の犬みたいにヘッヘッwwって気持ち悪い笑い方をしてるうちに楽しい時間は過ぎていって、最後が近づくにつれてもう終わっちゃうんだという寂しさでまたうるっときてしまった。最後の新曲二曲もずるい。もうアルバムが待ちきれないんだがどうしてくれるんですか?

 そして最後の曲も終わり演者さんもみんな捌けてステージが真っ暗になってしまって、はあ終わってしまった…アンコールとかあるのかな、でも声出せないしな、と思っていたらどこからともなく手拍子が始まって、なるほどその手が!!とそれはもう全力で手を叩いた。ペンライトも拍手もそうだけど、私は手と腕のスタミナが他人の50倍はあるので本当に長い間打楽器やっててよかったなと思った。打楽器やっててよかったランキング第一位を更新した。マジで最後まで全力でペンラ振って手拍子してたけど無傷。はちゃめちゃにどうでもいいな。そんなことよりアンコールですよ。アンコール一曲目が「ワンダー」という一つの代表曲だったのだけど、この曲は何度も何度も辛いときに寄り添ってくれて、この曲に何度人生を救われたかわからなくて、この曲さえあればこの先どんな苦難があっても心折れずに生きていけるという自信がある、そんな大好きな歌で、定番曲だからアンコールでこれが来ることは大方予想はついていたけどそれでもやっぱり涙無しにはいられなかった。冗談じゃなくワンダーさえあれば生きていけるよ、ありがとう。アンコール二曲ありますって言われてたからズビズビ泣きながらワンダーの後の二曲目…何だ…?と思ってたらなんと現地ライブ初披露の本人作詞作曲の新曲で本当に勘弁してくれや(涙腺ぶっ壊れ)になってしまった。出だしからすごくそらるさんらしい歌詞と曲調であったかくて優しくて、そして後奏で曲に合わせて手を左右にふりふりしてくれたんだけど、それに合わせて一斉に揺れる会場のペンライトの一体感にすごく感動した。さっきは逆最前なんて言ったけど、この景色を観られたから最後尾も悪くないなって思えた。これは最後尾からしか見えない景色だったから。正直ライブが始まる前は色々な格好をした色々な層のとにかく多様な人たちがいて少し怖いな、自分は浮いてないかなと不安に思っていたところがあったのだけれど、あの誰一人と欠けずに同じ青色のペンライトが同じリズムで振れる光景を見て、色々な人がいる中でもそらるさんのことが好きって気持ちだけは全員変わらないんだなって、みんな仲間なんだなって思って泣きながら青色のペンライトを振っていた。

 ライブが終わるころ、今なら死んでもいいな、と思った。ずっとずっと夢見ていた場所に行けて、こんな幸せな体験ができて、この幸せで胸がいっぱいな気持ちのまま全てを投げ出して死ねたらどんなにいいだろうと本気で思った。でもそれと同時に、絶対にまだ死ぬわけにはいかないと思った。もう一度ここに来たいから、もう一度この景色を観たいから、いやもう一度じゃ足りないかもしれない。どんなに辛いことがあっても乗り越えて、またここに来て、彼の歌を聴いて、泣きながら青色のペンライトを振らなければならないと、生きなければならないと、そう確かに感じたのだ。その前に何より、ライブ最高だった、ずっと応援してきてよかった、いつも勇気づけてくれてありがとう、というありったけの感謝の気持ちは一生かけても恩返ししきれないほどだから。(終)

 

・おまけ ライブが終わって半分呆けながら会場を出た後、疲れか感動かはたまた両方かで足がガックガクで帰るのがマジで大変でした。まともに歩けないわ電車に酔いまくるわで家の最寄り駅に着いたころにはほぼ足を引きずって歩き、家の目の前でもう這って進んでやろうかと思ったくらい。アドレナリンの切れた人間は儚い。ライブ中はそれどころじゃないから全然元気なんだけどね…みんなもそこそこ移動が大変なイベントに行くときは帰りの体力も考慮しておくんだよ…

 

 読んでくださりありがとうございました!感想・クレームは以下マシュマロまで↓

marshmallow-qa.com